おろし納豆の焼き餅

おろし納豆の焼き餅

◇おろし納豆の焼き餅の魅力と特徴

お餅の季節はまだ少し先ですが、禅寺では年末に大餅つき大会が行われます。まあもちろん餅つき大会などとは呼ばず、臼と杵を前にして正式な法要が行われ、修行の一環として厳粛な中で搗くのですが、修行道場の全員が交替交代で力強く餅を搗くうちに徐々に熱気がこもり、その姿はまさに餅つき大会と呼ぶのがピッタリな表現だと私は感じます。

寺のご本尊さまに供える特大の鏡餅をはじめ、堂内に祀る全ての仏さまや境内のはずれの小さなお地蔵様やお稲荷様にまで、全ての諸仏諸菩薩諸天善神にお供えする餅を用意するため、一般家庭では考えられないほど大量の餅をつきあげます。米を蒸す役、搗く役、搗いた餅を成形する役を交替交代でつとめて数時間かかる大作業です。仏さまに供える分は丸い鏡餅の形に整え、また修行僧がお正月に食べる分は平らにのして角餅にします。角餅にする際に出たはじの部分は、その場でちぎり餅にして、きなこやしょうゆ、あんこなどをあえて早速その日の食事としていただきます。つきたてアツアツのお餅をその場で頂く美味しさは格別です。

その際の味付けで人気が高いのが納豆おろしです。大根おろしを加えることで納豆の臭みと粘り気が和らぎ、サッパリした風味となります。少し焦げ目がつくほどに焼き上げた香ばしいお餅とからめれば、低コストながら最高のごちそうになります。古来、力強く搗いたお餅は神聖な力が込められた尊いお供えとされてきました。餅の霊力をおいしく摂り入れて、明日への活力にしましょう。

◇おろし納豆の焼き餅のレシピ

1 納豆1パックを付属のタレでよく混ぜます。

2 大根100gをすりおろし、1の納豆と混ぜます。

3 餅200gを一口大に切ってオーブンなどで焼きます。

4 貝割れ大根15gを食べやすい長さに切って良く洗います。

5 2~4をよくあえます。

おろし納豆の焼き餅

おろし納豆の焼き餅

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