お盆のお供え膳・うめしそごはん

梅しそごはん

例年大変好評をいただいております「お盆のお供え膳」シリーズ、今年もスタートです。

東京のお盆は7月中旬なので、8月に入ってからのブログ公開では遅いから7月上旬に載せて欲しい、というご意見メールを昨年数通いただいておりました。しかし検討した結果やはり今年も当地のお盆時期に合わせて8月上旬に始めることにいたしました。どうぞ御了承ください。

例年同様、一汁三菜形式のお膳組でのお供え膳を紹介します。

まずはお膳組の中心となるご飯椀は、昨日紹介した「ゆかりごはん」を応用した「梅しそごはん」です。

0805-08
まずお米を研いでしばらく吸水させ、お釜に移し、酒を少し加えて水加減します。
その後種を取って実をちぎった梅を入れ、さらに梅酢を少し加えます。
梅酢がなければ入れなくても大丈夫です。

0805-09
さらに細切りにした薄揚げと昆布を加えて炊飯します。

炊きあがったら昆布を取り除き、ゆかり粉と、細切りにした青しそを加えてよく混ぜてできあがりです。
今回はゆかり粉には塩を混ぜませんでした。
シソ自体の塩気があるうえ、梅干しを使うので塩気は充分です。
物足りない方は少し塩を加えたゆかり粉を使うと良いでしょう。

「天日干しの自家製ゆかり粉なんて、梅干し作ってないからない!」と言う方は市販のゆかりふりかけを使って下さい。

なおゆかり粉は、この時期なら紫蘇を天日干しするのがもっとも簡単ですが都市部のマンションなど集合住宅ではなかなか乾す場所がありませんよね。
その場合、あらかじめ細かく包丁で刻んで、なるべく平たい耐熱容器にできるだけ広げて並べ、
ラップせずに電子レンジで加熱すると乾きます。はじめは3分ほど加熱してみて、いったんフタを開けて湿気を逃がし、あとは1分くらいおきに分けて加熱します。
最悪の場合乾燥しすぎて燃える可能性もあるので、目を離さないでください。
電子レンジによってはうまく乾かないこともあります。
乾いたら同様にフードミルで細かい粉末状にするか、あるいは手でもんで粗めに砕いてもよいでしょう。
また、同じく包丁で細かく刻んで平たい容器にならべ、通気性のあるメッシュ性のものをフタのようにかぶせて輪ゴムでとめ、空気が通るようにして冷蔵庫に一ヶ月以上入れておくと、うまく乾くことがあります。たとえば排水溝にかぶせるゴミネットなど、目の細かい網がむいています。
ただしこの方法の場合乾く前にカビが生えてしまう場合があることと、ようするにひからびているわけですから風味が落ちてしまいます。それに冷蔵庫に一ヶ月も皿をいれておいては邪魔ですね。

電子レンジ方式もそうですが、やはり一番しその香りや風味を残したまま作るには強い日差しで一気に乾かすことです。
今回は梅花の形に整えて盛り付けました。お弁当などにはこうした型を使うと食べやすく、また見た目も良くなります。お供えのお膳もしばらく仏前に供えておくわけですから、このように型で整えると良いと思います。

梅味噌ご飯

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コメント

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