八重桜の梅酢漬

桜の開花が遅かった当地では、連休あけになって八重桜が満開です。例年ソメイヨシノと比べて二週間ほど遅れて咲きますが、どちらも春の喜びを感じさせてくれます。

桜の梅酢漬

桜の梅酢漬

毎年この八重桜のはなびらを酢漬けにして長期保存しています。

お湯に浮かべて「桜湯」として新年の来客に出したり、お祝いごとなどで料理や手作りお菓子に使ったりするのです。

できれば3分~5分咲きのつぼみ混じりの方がほぐれにくくて良いのですが、こればかりはそのタイミングで時間の余裕があるかないかの問題で、いつも連休は忙しくてなかなかちょうど良い頃合いで摘むことができないのです。

まずは茎のあたりからハサミで切ります。もちろん、すべて乱獲したりせず、桜の見栄えが悪くならないように配慮しながら必要な分だけを分けてもらう気持ちで摘みます。

桜の梅酢漬

意外と汚れや虫がついていたりするので、たっぷりの水につけて崩れないように細かいゴミなどを落とし、ザルにあげて陰干しして水分を乾かします。

その後保存用のビンにうつし、梅干しを漬けるときにでた梅酢を注ぎます。

桜の梅酢漬

私の梅干しは減塩なので、少し塩を足します。しょっぱい梅干しならばそのままで良いでしょう。

桜の梅酢漬

このままの状態で二週間~数ヶ月保存します。数ヶ月以内に使い切ってしまうならこのままで良いのですが、だいたいこれを使うのは一年後の来年のお正月か春間近のころなので、完全に酢が回って漬かったらビンから出し、たっぷりの塩の中に漬け込みます。使う際は用途に応じて水に漬けて塩抜きをします。

桜の梅酢漬

桜は散った後の花びらにも風情がありますね。わずかな間に、精一杯咲き切るけなげな姿が胸を打つのかもしれません。桜のように美しく、悔いなく生きたいと思います。

桜の梅酢漬

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