時季外れの梅干し

時季外れの梅干し

1007-02

台風が過ぎたここ数日、素晴らしい好天が続いています。
週末にまた台風がくるとの報道がありますが、その間を狙って梅を乾しました。

通常は「土用干し」といって七月後半頃に乾す場合が多く、私も七月のブログでお伝えしたとおり、今年もその時期にバッチリ乾しました。

ではなぜ三ヶ月近く経った今頃乾したかというと、今年は七月後半に良い天気が何日か続いた後はずっと雨や夕立の日が続き、寺の法要の都合もあって八~九月にはタイミング良く乾せる日があまりありませんでした。
そのため、七月後半に乾しそびれた分を今になって乾したというわけです。
そもそもどうして七月頃=土用の時期に乾すのが良いとされているかというと、

1 梅を漬けるのが六月~七月初旬なので、漬かってすぐ乾す方が良いから
2 土用のころは日差しが強く梅が乾きやすいから
3 土用のころは晴天が続きやすいから

ということなのですが、今回はじめて十月に乾してみて気が付いた点があります。

最近は7~8月はあまりにも暑すぎて、梅がよく乾くのは良いのですが、どうも急激すぎて仕上がりが今ひとつだなあと感じていました。特に塩を多めにした保存用の梅はすぐに塩を吹いてしまいますし、小梅は乾きすぎて、「干からびる」ように実が小さくなりすぎてしまいます。
しかし今は十月でも良い天気の日を狙えば充分暖かく、7~8月と違って日差しが緩やかで、ゆっくり乾きます。まあ梅には優しいような気がします。
それに作業する自分の身体も、熱中症になる心配も無く余裕をもって干せるので安全です。

また漬けてすぐの七月に乾すよりも、数ヶ月漬けて味も色もしっかり染みた頃に乾す方が良い感じで仕上がるという面があります。

そして天候も台風さえ避ければ、九~十月の方が夕立はないし、秋晴れの続く日が多いと思います。

デメリットとしては、急激に乾かないということは運悪く途中で曇ってきたりして初日のうちにある程度乾かなかった場合、湿度が高いためカビてしまう危険が高くなりますね。
カビて失敗する危険を考えると、やはり早く乾した方が良いので、いろいろなメリットを犠牲にしてもかびないことを優先させれば7~8月に乾すのが良いと言うことになるのでしょう。

ただ今は昔と違って除湿器もありますし、うまく保存場所をコントロールしてカビを防げるのであれば、九~十月に乾すと良いというのが結論です。

ちなみに味は最高です。毎朝起きてすぐにお茶とともに一粒食べればスッキリと目が覚めます。

季節外れの梅干し

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