さつまいもの煮物の天ぷら_残り物リサイクル精進料理

さつまいもの煮物の天ぷら

さつまいもの煮物の天ぷら

◇「さつまいもの煮物の天ぷら」の概要とポイント

さつまいもの天ぷらは精進料理の定番で、昔から仏事でもよく出されています。通常は、薄切りにしたさつまいもを生のまま衣につけて油であげます。薄く切らないと中まで火が通らないからです。
それはそれで美味ですが、薄く切ることでさつまいもの風味が存分に味わえない欠点もあります。

そこで今回は、一度煮物にして味付けしたさつまいもを天ぷらにする方法をご紹介します。これによって、さつまいもを厚切りにすることができ、また煮物にしますので下味を充分につけることができ、ホクホクとした柔らかいさつまいもに、カラッとしたほどよい歯ごたえの衣が包むことになります。具のさつまいもは煮物としてすでに火が通っているため、中まで火を通す必要はありません。衣だけがパリッと揚がればすぐに油から引き上げて良いため、失敗も少ない手軽な料理です。いつもの薄く切ったサツマイモと違った、ゴロッとしたかみ応えある形状は、新たなサツマイモの味わいをもたらせてくれるでしょう。

わざわざ煮物を作っても良いのですが、できればさつまいもの煮物を多めに作り、食べ残した余り物を利用するくらいでちょうど良いのです。余り物とはいえ、一晩おいた煮物は味が充分染みて、作りたての煮物よりもかえっておいしく仕上げることができます。先日紹介した「サツマイモの蜜煮」を流用しても良いでしょう。残った料理を無駄にせず上手にリサイクルすることは、食材の無駄を出さない精進料理の教えにも則った大変よい料理です。

◇「さつまいもの煮物の天ぷら」のレシピと調理手順

1 さつまいも200Gを皮ごとごろっとした乱切りまたは厚めの輪切りにします。

2 鍋に昆布だし200ml、酒大さじ2、みりん大さじ1、砂糖小さじ1、しょうゆ小さじ2で加熱し、火が通るまで弱火で煮ます。火を止めて自然に冷まし、味を染みさせます。

さつまいもの煮物の天ぷら

ここまでの過程を略し、サツマイモの煮物を利用してもかまいません。

さつまいもの煮物の天ぷら

2 ボールに天ぷら粉または小麦粉大さじ3~4に水大さじ4~5を溶いて、堅めのころもを作ります。ころもをかために作る際は、水を加えたあとあまりしっかりと混ぜようとしてしまうところもに粘り気が生じ、うまく揚げることができません。細い箸などで軽くてばやく混ぜるようにします。

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3 煮物を衣でまぶし、180度の油でカラッと短時間揚げます。

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