ふるい漆のうつわ

半月ほど前、ネットオークションで古い漆塗りのお椀を大量に落札しました。
忙しくて自分の寺の倉庫に、送られてきたときの梱包されたままでしばらく置いてあったのですが、先日帰郷した際に開封してみました。

そもそも、かつてはある程度の規模の家には漆塗りのお椀とお膳が少なくても20人前くらいは揃っていたのです。今では考えられないでしょうけど。
それで、結婚式とかお葬式とか、いわゆる冠婚葬祭の際には、手製の食事を作り、自前のお膳とお椀でもてなしたのです。
参列者が多い場合には、交替式で、食べ終わった人の分からお椀を洗ってまたよそりなおしていたようです。または近所同士で貸しっこしていました。
都会では関東大震災もあったし敷地の問題もあり今ではもはやそんな伝統は過去のものとなってしまいましたが、地方では未だにお椀お膳セットを大切にしまっている(あるいは実用している)ところもたくさんあるのです。
私の田舎(文字通りイナカ)でもその風習は色濃く残っています。
その現状はまたいずれお話しするとしましょう。

扱いやすいプラスチックが普及した現代では、一般の方にとっては、残念ながらもはや邪魔でさえある漆塗りのうつわ、そういう過去の遺物??が、たまにセットでオークションや古物屋に
出ることがあるのです。


古い漆のうつわ

開けてみると、上の写真でわかるように、もはやカビだらけでとてもお皿として使う気にはなれない状態です。まあ、予想通りですね。
だから所有者も手放したんでしょう。
良い状態のモノはそれなりに高く落札されていますので、とても私には
手が出ません。今回の物は写真でわかるようにひどいありさまでしたので、誰も競合せず、格安で手に入れることができました。
もし皆さんのお宅に、不要な古い漆のうつわセットがあればぜひ一声おかけ下さい。

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Posted by 管理主宰者・典座和尚