大根の皮を利用して~無駄を出さない工夫

 食材のいのちをいかにして生かすかを考えるのが精進料理です。
みなさんは大根の皮、どうしていますか?多くの料理書では、たとえば煮物を作る際、大根の皮をむくように指示されています。その皮はどうするかまで書いてある書籍もいくつかあるのですが、実際にはまだまだ少ないようです。どうして良いかわからず、捨ててしまう方も多いことでしょう。

 
 そこで本日紹介するのは大根の皮を使った簡単料理です。ほとんど手間がかからないわりに、けっこう大根の風味が味わえておいしい一品です。
 そもそも、大根や人参などは皮の裏の部分に一番栄養があるため、当然味も濃いのです。そこをわざわざ捨ててしまうのは愚の骨頂です。無駄にせず利用しましょう。生ゴミも減り、おかずも一品増えて言うこと無しです。加えて、先日ご紹介したおろし和えと同じように、大根に含まれる各種酵素を加熱により損なってしまうこともありません。
 味の面からいうと、大根は油と相性が良いのですが、中でもごま油を用いるとあっさりした大根にコクと香りが出ます。非常に簡単に作ることができますので、ぜひおためし下さい。


大根の皮をごま油で

1 大根や人参の皮をむく前に、タワシで良く皮をこすって汚れを落とします。
  身の部分は何か他の料理に使い、その時にむいた皮を利用します。
2 大根と人参の皮を食べやすい大きさに切ります。細切りでも良いし太めの
  短冊切りでも良し。人参の皮は細めの方が良いでしょう。
3 大根の葉を、葉っぱだけ取り除いて茎を細切りにします。
4 2と3をボールに入れ、塩少々を振ってよく混ぜ、もみ上げます。
  しばらくもんだらそのまま放置して塩をなじませます。
5 10分くらい経ったらもう一度もみ、水気を切ってごま油を適量加えて
  よく混ぜます。好みで煎った白ごまをふっても良いでしょう。

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