お盆のお供えで大切なことは

昨年の8月19日に、典座ネットブログの読者さまからメールが届きました。

送り主は広島のwさん。典座ネットの記事を参考にしてお盆のお膳などを用意なさったとのことで、その時の写真などを添付して送って下さったのです。
「記事の通りではなく、自分流ですができる範囲でご供養することができました」と書かれていました。

0814-01

0814-02

当サイトでは基本的なお供え方法を紹介していますが、必ずその通りにしなくてはならないというわけではないのです。まじめな方ほど、仏事作法の解説を聞くと少しも違わずに実行しようとする場合が多いようです。もちろん、できるならばまずは解説の通りにしてみるのが良いのですが、地域によって作法は異なるものですし、またその家の状況によって全く同じようにはできないこともあるでしょう。

そうした時には、無理して解説の通りにしなくてもいいのです。
主旨を大きく外してしまわない限り、自分でできる範囲で工夫してやれば良いと思います。

特にお盆のお供えは、仏教の伝統的作法の側面よりも民間習俗的な面が強く、必ずしも和尚さんの言うとおりにする必要はないと私は思います。

大切なことは、亡き人を想う気持ちです。
亡き人に喜んでもらえるようにと、あれこれと想いをめぐらせてお供えをすれば、その準備自体が尊い供養になるのです。多少作法が間違えていたり、自分流だったとしてもそんなことは問題ありません。心のこもったお供えに、ご先祖様はきっと喜んで下さることでしょう。

大変ありがたいメールだったので、一年経ってこうして紹介させていただきました。
もし皆さんの中で当サイトを参考にお盆のお供えをなさった方がおられたらお写真をお送りください。
良いものは明年紹介させていただきます。

記事が気に入ったら是非SNSでアクションをお願いします☆