春キャベツの手もみ漬

春キャベツの手もみ漬レシピ

お膳をまとめる要ともいえるお漬け物は、旬を迎えた春キャベツの手もみ漬です。
下の写真の右側が春キャベツ、左は普通のキャベツです。何が違うかというと春キャベツは巻がゆるくふわっとしていて柔らかく、クセが少なくてほのかな甘みがあり、口触りも良いのが特徴です。少しだけ値段は高いのですが春のこの時期にしか出回らない年に一度の自然の恵み、ぜひ一度は口にしてください。春のお彼岸前後に出回る旬の食材を選んでお供え膳に用いるのもまた良いご供養になると思います。

手に入らなければ、普通のキャベツでも良いですヨ。

漬物というとじっくり長く漬け込まなくてはいけないイメージがありますが、これは早ければ1時間ほど、できれば3時間程度で口にできる短時間で仕上がるお手軽な漬物です。一般的には「即席漬け」「浅漬け」と呼びますが、手もみすることで漬け時間が早くなるため今回は「手もみ漬け」と名付けました。自分の手でもみもみと愛情込めて手をかけることで、市販の浅漬にはないまごころがこもるでしょう。

春キャベツの手もみ漬レシピ

1 春キャベツ200gを一口サイズのざく切りにします。

春キャベツの手もみ漬レシピ

2 芯の部分はこのままでは漬かりにくくまた食べにくいため、薄く切ります。ついつい捨ててしまいがちですが、外の堅い皮や他の料理に使いにくい芯の部分は漬物に使えば無駄にすることなく有効利用できるのです。食材のいのちを無駄にしない気遣いもお彼岸の修行のうちです。

春キャベツの手もみ漬レシピ

3 人参30gを細切りにします。食感を良くし、栄養価を高めるためですが、主に彩りを良くする目的なので人参の切れ端がなければ無理に加えなくても良いです。春キャベツの手もみ漬レシピ

4 具材をしっかりしたビニール袋に入れ、あら塩小さじ1弱を加えます。具材の重さによって増減させますが、今回のような少量の場合はこのくらいの塩気がないとうまく漬かりません。キャベツ1玉~1/2くらいを一度に漬けるならば、塩の割合を少なくしても大丈夫です。なおいわゆる普通の塩よりも、未精製のあら塩を使った方が身体にも良いですし味も深みが出ます。

春キャベツの手もみ漬レシピ

5 塩が全体に行き渡るように袋をゆすってから、袋の口を堅く縛ります。

春キャベツの手もみ漬レシピ

6 袋の上からもみもみ、よくもみこみます。はじめは具材が堅く、あまり無理してもむと具材がつぶれてしまうため、初回はまあほどほどにもみ、5分位おいて塩がなじんでくると浸透圧の関係で水気が出て少しだけ柔らかくなってきます。そしたらまたもみもみし、また5分ほどしたら同様に・・・と繰り返すと、出てきた具材の水気に塩が混ざって液体となり、さらに染みこみやすくなります。そしたらビニール袋を上下に返したりしてその水気を全体に行き渡るようにしてもみもみします。ある程度柔らかくなったら30分、1時間と間をあけて何度かもめば漬け上がりです。

どの程度漬かってから食べるかはお好みです。待ちきれない方は1~2時間でもいけますし、半日おいておけばだいぶ良い感じになります。

春キャベツの手もみ漬レシピ

7 袋をあけて、漬け上がっていたら水気を軽くしぼって盛り付けます。

春キャベツの手もみ漬レシピ

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