なっから納豆好き!群馬県

◇納豆好きのグンマー

平成30年8月27日、群馬県の地元紙、上毛新聞(じょうもうしんぶん)の一面トップ記事に納豆の話題が掲載されました。

凶悪事件や政治問題をさしおいて、納豆が一面トップに載るなんて・・・全国紙ではめったにない大冒険でしょう。群馬県民として本気で鼻が高いです。

上毛新聞一面納豆

著作権の関係もあるため全文を掲載することはできませんが、今なら上毛新聞のウェブサイトで全文閲覧が可能です。

記事の概要を紹介すると

●総務省の調査「納豆の一世帯あたりの年間支出金額」で、全国の主要都市の中で群馬の前橋市が第3位!ここ10年ほど、おおむねトップ5を堅持している。これは納豆で有名な水戸よりも上。

●納豆は交通が不便だった時代、冬にも保存できる山間部の貴重なタンパク源として食されたため東北や北関東で人気が高いと推測できる

●調査結果では西日本の順位が低い。西日本は海産物を長期保存していたため納豆へのなじみが薄いのではないか

その他、群馬の納豆をめぐる現状等が書かれています。

「納豆のまち」水戸に勝つという快挙、すごいことです。なお私はここ数年、自宅で夕食をとれる日は必ず納豆一パックを食べています。1食20円を300日分として年間に6000円、このデータは「一世帯」での平均ですから私一人で確実に平均的群馬県民の納豆消費量を超えています。

私が子供のころは、近所に納豆屋さんがあって、毎朝早い時間に自転車に乗って、出来たての納豆を売りにきていた記憶があります。なんか笛のようなのを吹きながら、「な~~っとお~~やあ~~」と言いながら村々を回っていました。こどもたちがみんなでそのかけ声?のマネをしてもプロのようにうまく音程がとれなかった思い出があります。納豆屋さんは通学路にあったので、朝の登校時には良い匂いがしていました。その納豆は今のような市販のタレなどついてなくて、家のしょうゆで味をつけて食べていました。そのためちょっとしょっぱい味になりやすく、白いご飯が進みました・・・今はもうその近所の納豆屋さんも廃業してしまいましたが、当時から納豆大好きっ子でした。やはり食の嗜好というのは幼少期や成長期の経験が大きく影響していると思います。それが何代も続けば文化となるわけで、西日本の方で納豆が苦手という方が多いのは、そうした馴染みや文化の問題もあるのだと思います。永平寺修行時代にも、納豆を使った献立を作る際にもう臭いをかいだだけでどうしてもダメ、と苦しんでいた台所仲間がいました・・・私など納豆ならいくらでもイケますが!

◇なっからうんめえ!粕川なっとう

さて、上毛新聞の記事でも紹介されていましたが地元群馬でここ数年注目されているオススメ納豆、上州農産の「粕川なっとう」です。(看板写真は数年前に立ち寄った際のものです)

粕川納豆

「なっから」というのは群馬の方言で「とっても」という意味です。用例「今日もなっから暑っちいな!」「なっからひでえ!」

「うんめえ」は「おいしい」(うまい→うんまい→うんめえ)

つまり「なっからうんめえ」は「とてもおいしい」という意味です。群馬県民はもうこのキャッチコピーを見ただけで、おお、美味しそうだ!とヨダレがでてきます。

粕川納豆

極小粒、小粒、大粒など何種類かのバリエーションがありますが、どれも基本的には大豆の風味が豊かで、濃い味がします。

これは粕川産の大豆と、赤城の水にこだわりぬき、外国産大豆は一切つかわないという地元ブランドならではの丁寧で心がこもった暖かい仕上がりです。

粕川納豆

県内のスーパーで売られています。本社?直売所に買いに行くと、このレアな大箱もゲットできます。お土産にも最適ですね。

粕川納豆

粕川納豆

◇沼田市の銘品、田子商店の納豆

地元沼田市の納豆でオススメなのは「田子商店」の手作り納豆です。上毛新聞の記事では、全国納豆協同組合連合会に加盟する県内の納豆メーカーは4社と書かれていましたが、この田子商店は含まれていませんでした。組合に入っていないのかもしれません。しかし消費者にとっては組合に入っているかどうかなど関係ないですね。納豆メーカ-として掲載されなかったのは残念ですが、粕川納豆に匹敵する美味しさを誇ります。小規模生産のため、午前中で売り切れてしまうことが多い、地元民にとってもレア品ですが、納豆好きにはたまらない逸品です。シンプルなパッケージに伝統の重みを感じます。この沼田の沼マークが良いですねえ。

沼田田子納豆

沼田田子納豆

沼田田子納豆

沼田田子納豆

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