平成28年秋彼岸のお供え膳_炒めゴボウの炊き込み玄米ご飯

はやいもので、ついこの間お盆が終わったと思っていたらもう秋のお彼岸の時期が近づいてきました。ここのところ、急に朝晩涼しくなり、朝同じ時間に起きてもまだ暗かったり、夕方陽が落ちるのがとても早くなりました。気が付けば元気な蝉の声もいつの間にかやんで、鈴虫の澄んだ羽音に秋の訪れを感じます。

今年は9月19日(月)がお彼岸の入り、22日(木・秋分の日)が中日、25日(日)がお彼岸明けです。秋に旬を迎える食材を使ったおいしい精進料理のお供え膳でご先祖様を供養したいと思います。

お彼岸のお供え精進料理膳

まず一品目は「牛蒡の炊き込みご飯」です。

秋から冬にかけて旬を迎えるゴボウはこの時期から値段が落ち着き、身が太い品が出そろってきます。比較的長持ちする食材のため、収穫から時間が経った状態で販売されている場合があり、またアクを抜くことで風味も落ちてしまいがちなので、一度炒めることでコクを出す調理法を紹介します。

また栄養豊富で腹持ちが良く、注目を集めている玄米を使った玄米炊き込みご飯です。

ゴボウの炊き込み玄米ご飯_お彼岸のお供え精進料理膳

ゴボウの炊き込み玄米ご飯_お彼岸のお供え精進料理膳

1 まず玄米1合を軽く洗い、多めの水に3時間以上、できれば半日くらい浸けてゆっくり吸水させます。充分水気を吸ったら釜にうつし、一合の目盛まで水加減をします。

ゴボウの炊き込み玄米ご飯_お彼岸のお供え精進料理膳

2 ゴボウの表面をたわしなどでこすり、ドロや汚れを落とします。皮の部分に栄養がたっぷり含まれているため、わざわざ皮をむく必要はありません。

ゴボウの炊き込み玄米ご飯_お彼岸のお供え精進料理膳

3 ゴボウ70~100gをハス切りにします。あまり厚いと食べる際に苦労しますので、歯ごたえが残る程度の薄さにするとよいでしょう。切ったらアクを抜くために多めの水に10分程度さらし、水を2回ほど交換します。酢は加えなくても大丈夫です。

ゴボウの炊き込み玄米ご飯_お彼岸のお供え精進料理膳

ゴボウの炊き込み玄米ご飯_お彼岸のお供え精進料理膳

4 フライパンに油小さじ1程度を敷いて、水を良く切ったゴボウを炒めます。油が良く回ったら酒大さじ1、みりん小さじ2、しょうゆ小さじ2~大さじ1を加え、3分程度炒めて水分がほぼなくなったら火を止めて自然に冷まします。

ゴボウの炊き込み玄米ご飯_お彼岸のお供え精進料理膳

ゴボウの炊き込み玄米ご飯_お彼岸のお供え精進料理膳

ゴボウの炊き込み玄米ご飯_お彼岸のお供え精進料理膳

ゴボウの炊き込み玄米ご飯_お彼岸のお供え精進料理膳

5 薄揚げ1/2枚を細切りにします。

ゴボウの炊き込み玄米ご飯_お彼岸のお供え精進料理膳

6 5の薄揚げと、先ほどの炒めて冷ましたゴボウを少し残った汁ごと釜に入れます。

ゴボウの炊き込み玄米ご飯_お彼岸のお供え精進料理膳

7 昆布3g程度を載せて炊飯します。充分吸水していれば通常モードで炊けますが、玄米モードがある炊飯器ならそちらをセレクトした方が良いでしょう。

ゴボウの炊き込み玄米ご飯_お彼岸のお供え精進料理膳

8 炊きあがったら長めに蒸らし、昆布を取り除いて具を混ぜます。

盛り付ける際にざく切りにした三つ葉20g程度を混ぜると色合いと香りが良くなります。

ゴボウの炊き込み玄米ご飯_お彼岸のお供え精進料理膳

ゴボウを炒めずに直接炊き込むと、少々あっさりしすぎてゴボウの土臭さが目立つ仕上がりになりやすいのですが、油で炒めることでコクが出て、味わいが濃厚で深くなります。また、炊きあがったご飯に後から炒めたゴボウを混ぜるのと違い、炊き込むことでゴボウの味がお米に染み出します。玄米はそのままだと食感が苦手、と言う方でも、炒めた油が染みることで味がマイルドになり食べやすくなります。ただしあまり多くの具を混ぜると炊飯器によってはうまく炊けないことがあるのでご注意下さい。

ゴボウの炊き込み玄米ご飯_お彼岸のお供え精進料理膳 ゴボウの炊き込み玄米ご飯_お彼岸のお供え精進料理膳

記事が気に入ったら是非SNSでアクションをお願いします☆