仏教誌大法輪に執筆

もう15年ほど執筆している仏教誌、『大法輪』9月号に登場しました。

大法輪に執筆

特集「お坊さんが教える 葬儀・仏事の中身としきたり」内にて、私が担当したのは
・各宗派 式の流れと意味・読むお経 曹洞宗
・日本仏教各宗 家庭の仏事の基本としきたり 仏壇のまつり方の基本
・おつとめの仕方の基本
の3編です。

大法輪特集 曹洞宗の葬儀式次第

こうした法要の解説的なことは日頃から大きな法要があると担当することが多いので慣れているのですが、法要をリアルタイムで解説する場合と違って、限られた文字数を指定されて書く場合は全ての場面を解説することはできません。そこでどこにスポットをあてて書くかを決めるのが最重要視点となります。
他の宗派で執筆なさった方の記事を見ると、葬儀全体をまんべんなく書いている場合が多いようです。ただそれだと各項目の解説がササッと薄いものにならざるをえないため、一般の方が読んでもちょっとわかりにくいことと、読み物としては平坦でつまらないものになってしまいがちです。
そこで当方は全体の概要もなるべく短く触れた上で、葬儀の一番のポイントである「授戒」部分をできるだけ詳しく解説しました。
というのも、たとえば導師入堂とか、霊位に合掌とか、お焼香とか、そうした部分は葬儀の司会者が説明をしてくれますし、ほとんどの方がある程度知っていると思います。また、読経の内容や意味を詳しく説明するとなると、葬儀と直接関係する部分よりもお経自体の解説となってしまうため特集の主旨が異なってきます。それに細かい作法などは地域性や導師の方針などによってその時々違うため、あまり詳しく書いてもそのとおりに進行しない場合が多く、かえって読者が混乱してしまいかねません。
それに対し、授戒の部分はほとんどの場合、会葬者はただ黙って見ているしかない場面で、しかも導師によって文言が少し違う程度であっても内容はほぼ共通なので、それを解説することで葬儀の意味合いがよくわかりますし、この記事を片手にしながら葬儀の授戒を見ていると、いろいろ気が付くことが多いと思います。今は関係なくても、いつか身内がお世話になるお葬式。あまり一般向けにこうした記事が出されることは少ないため、ぜひ保存版として手元に置いていただきたいと思います。

大法輪 曹洞宗のおつとめの仕方

他にも高名な執筆者により、一般の人が関わる仏事、参加できる仏事など役に立つ記事が満載です。
特に「あなたのための修証義入門(第4回)」の執筆者三村法慧師は大学の同級生ですが、内容はとてもわかりやすく暖かみがありおすすめです。
ぜひお手にとってご覧下さい。

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