手間をかけた「いこみカブ」でおもてなし

ブログ新装開店第1弾は、冬に甘みが増すカブを使った煮物の紹介です。
新しく採用したブログは、文字だけでなく画像も大きく表示できるようになったことがメリットです。右側についていたいろいろなメニュー欄が無くなった分、トップページ本文の横幅が広くなったことと、サーバー要領が増えたことによって実現されました。見やすさ、どうですか?

さて、今では一年中出回っているカブですが、本来の旬は10~11月ごろと、3月~5月ごろです。特にいまごろのカブは甘みが増しておいしくなるお薦めの季節です。
西洋では紀元前から栽培されていたといわれるほど古い歴史をもち、中国でも三国志の時代に諸葛孔明が軍用食としてカブを栽培したことから、中国では「諸葛菜」とも呼ばれます。わが国でも、荒れ地でもよく育つことから救荒作物として重宝され、『日本書紀』には持統天皇が栽培を奨励したことが記されています。そのころのカブは今のように大きくなく、主に葉を食していたようです。
その後長年にわたる改良を経て、今のように大きなカブができあがりました。

千枚漬けなどの漬け物にも最適で、真っ白いきれいないろどり、クセのない味とほどよい歯ごたえが人気です。味噌汁の具としても良く合います。
なお、買ったらはやめに茎と葉を根から切り離してください。付けたままにすると葉が養分を吸い取ってしまい、鮮度が落ちるのが早まってしまいます。
ちなみに葉の方が 鉄分、カルシウム、ビタミンなどの栄養素が多いので、切り取った葉と茎も無駄に捨てずに利用しましょう。

「いこみ」というのは鋳込みと書き、間に何かを挟み込む調理法です。
くりぬいたカブにお好みの具を埋めたこの料理、見栄えを重視しており、少々無駄も出るため、精進料理の本道からは少々脇道にそれているといえるかもしれません。しかし、やはりこういう調理も献立には必要なのであり、全てがシンプルで質実剛健な調理ばかりでは不十分なのです。
時には、食べる人が料理を見た時 「おっ」 と思うような意外性と、目で見て楽しむ心のゆとりも大事です。たまには手間をかけて、見た目にも凝ったもてなしの料理を作ってみてはいかがでしょう。

○レシピ
1 カブ(100gくらい)2個の茎を少し残して切り、皮をむく。茎の方の部分をフタになるような感じで切り、中心を丸く掘る。
☆取り除いた部分や皮などは無駄にせず味噌汁にでも入れて下さい。
米のとぎ汁500mlに塩を少し入れ、串が堅めに通るくらいまで下煮する。
2 ごぼう30gを昆布だし150ml、酒30ml、さとう5ml、しょうゆ5mlで下ゆでする。
3 ほうれん草3枚を塩ゆでし、水にさらして冷やし、絞って水気を切る。
4 人参30gを細切りにする。
5 2~4を生板湯葉で巻き、(干し湯葉をもどしたものでも可)1のカブに埋める。
6 5を昆布だし300ml、酒50ml、塩2.5ml、薄口しょう油ほんの少しで味付けし、鋳込みが壊れないように弱火で15分くらい煮る。

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コメント

  1. 小林肇 より:

    ( ̄¬ ̄*)じゅるぅうううう。
    やはりこの時期の中カブ、大カブが一番美味ですねえ…。
    早速参考にし、湯葉を油揚げに替えて作りました。
    (油揚げがダシを吸うのでこれもまた美味。根菜と油は相性がいいのでそれも考えた結果ですが…)
    皮・葉っぱ・くりぬいた部分はみじん切りにして、だしをとった後の昆布を細切りにして加え薄めの塩で「即席漬け」に。
     無駄なく使いこなすというのはやはり大切なことですねえ。
    実家でも母親が上手に利用していましたから、ついつい同じようなことをしてしまいます。
     「貧乏臭い」などという人もいましたけど、好き嫌い言って食べ残したり捨てるよりはずっとマシ。日本は飽食の時代になっているというのに他の国では食べられずに命を落とす人がたくさん…。自然に対しての敬意や畏怖が薄れているのではないかと懸念する次第です(-“-;A …アセアセ

  2. 干し柿 より:

    ブログのお引っ越しおめでとうございます。
    私はこちらのブログのファンの「干し柿」です。
    以下ご報告なのですが。
    私のパソコンでは見え方がちょっと変なのです。正常に
    見えるのは「手間をかけた『いこみカブ』でおもてなし」
    のタイトルから下です。それより上の部分はデザインが
    くずれてしまっています。(最上部のメインタイトルは
    正常です)どうくずれているかと言いますと字が縦打ち
    になっているのです。正確にいいますと1行に1文字で
    行替えになっているのです。






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    001147









    とこういう風になっています。それがずっと続くので、
    延々と下にスクロールしてやっと「手間をかけた『いこ
    みカブ』でおもてなし」が出て来ます。
    ちなみに私のパソコンはマッキントッシュで閲覧ソフト
    はInternet Explorer 5.1 です。一応、参考までに
    お知らせ致します。
    これからも楽しみに訪問させていただきます。
    今後ともどうぞよろしくお願い致します。

  3. 小林様
     湯葉を薄揚に変えるアイディア、非常に良いと思います。たしかに湯葉は大きめのスーパーに行かないと売っていませんので、手に入る食材で工夫するというのは精進料理の心にかなっていると思います。そういう工夫が大事ですよね。

    干し柿様
     ご迷惑をおかけしました・・・。
    確認なのですが、縦に長くなる部分は、画面左の上の方から順に、「訪問者数」「このブログについて」「カレンダー」
    の3つの項目ですね?

     画面中央の本文の部分はどうなのでしょうか、やはり縦に長いのですか?また、左の部分の下の方の「管理者プロフィール」の部分はどうですか?パソコンの画面サイズはどうですか。一応横幅950pxで作成しているのですが。

     ちょっと調べて見たのですが、手持ちのCSSの解説本によると、マックのIE5.2の場合、画像などがウインドウズと違って表示されてしまうと書かれていました。(当方はウインドウズのIE6.0で作成しています。)マックのIE5.1については残念ながらよくわかりません。もしかしたら私のCSSの書き方が悪いのかもしれません。
     他にも表示がおかしい方がおられたら是非お知らせ下さい。

     どちらにせよ、ちゃんと表示されないとなると大問題なのでなんとかしたいと思いますがそうはいってもどうすればいいのかがわかりません。
     CSSのベテランの方がソースを見て添削してくれると良いのですが・・・。

  4. 干し柿 より:

    縦打ちになっている部分の最後は
            お
            天
            気
            情
            報
            地
            域
            を
            選
            択
            し
            て
            下
            さ
            い

    とこのようになっています。縦打ちの部分は私のパソコンで
    は左端ではなく真ん中のあたりに表示されます。つまり縦打
    ちの文字の真下に本文がきます。
    本文の部分はレイアウトがくずれていません。
    ちなみにパソコンのサイズは横スクロールは不要で画面内に
    おさまっています。
    本文が読めるので、私的には問題ないのですけど、一応、見
    え方のご報告をさせていただきました。
    それから、前回言い忘れましたが、どういう訳かコメント欄
    に文字を打ち込むと文字化けしてしまって、私のパソコンか
    らはコメントも投稿できないのです。
    前回も今回も夫のウインドウズパソコンから投稿しています。
    これって何でしょうね。パソコンてわからない事、多いですね。
    ちなみに夫のウインドウズでは素敵なデザインで表示され
    ていますよ。

  5. 干し柿 より:

    追加です。
    管理者プロフィールの部分はどうですか?のご質問に答える
    の忘れてました。管理者プロフィールも縦打ちになっていま
    す。左の部分はすべて1行1字の縦打ちとお考え下さい。た
    だし「お天気情報」は「お天気情報地域を選択して下さい」
    までが縦打ちで、地域の検索窓から下は消えています。又、
    その下の「おすすめ書籍」の項目が消えています。(夫のパ
    ソコンと見比べてみました)
    旧ブログではこのような事は全くありませんでした。
    見え方のお知らせとはいえ、管理人さんを悩ませるようなこ
    とになってしまい申し訳ありません。