御霊膳

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季節の精進料理

焼きナスのおぼろすまし汁_令和元年八月盆のお供え精進料理膳

精進料理のお膳で中核となる料理のひとつが汁ものです。特におもてなしの献立となれば、昆布で丁寧にとったダシであつらえた香り高い汁もので来客をお迎えしたいものです。焼き茄子の香ばしさが、薄いしょうゆと塩だけで味付けした昆布の香りとよく合って妙味をうみ出します。またナスのえぐみは梅肉の酸味が打ち消し、また暑い中での食欲刺激効果もあります。 いよいよ今日からお盆期間、1年ぶりにわが家に帰ってきたご先祖様や亡きご家族のみたまを美味しいすまし汁でおもてなししてみてはいかがでしょうか。その手間をかけたまごころは必ず通じることでしょう。 おぼろ昆布は汁を吸ってしまうため、うつわに盛っておき、いただく間際に汁を注ぐと良いでしょう。
季節の精進料理

胡瓜と人参の浅漬け_令和元年7月盆の精進料理お供え膳

初心者ほど、意外と漬物を軽視しがちですが、和食にとって漬物は料理の形式上、また献立全体のバランスを整えるためにも欠かせない一品です。今回は初心者向け献立という趣旨ですので手軽に短時間で仕上がる基本の浅漬けをおさらいしましょう。 精進料理の心をいかすためにも、他の料理で残った胡瓜と人参の切れ端を有効利用します。普段から捨てずに取っておく癖をつけましょう。 また少量だけを漬ける場合は、胡瓜をまるごと1本そのままの形で漬けるのではなく、食べる形に切ってから漬けるのがコツです。断面積が広いため、塩気がなじみやすくすぐに漬かります。ただしその分長期保存には向きません。2日以上おいておくと漬かりすぎてしょっぱくなってしまうため、あくまでも少量を短時間で漬ける場合のレシピです。 もう一つのポイントは塩の量です。今回は胡瓜30g、人参20g合わせて50gですが、その場合塩は多くても小さじ1/2程度です。あまり多いとしょっぱすぎますのでご注意ください。 具材から出た水気が全体にいきわたり、さらに漬かりやすくなりますので分量にあった大きさのビニールで、具材が密集した状態で縛ることも大事です。大きすぎるビニールで具材や水気が分散してしまうと漬かりにくくなってしまいます。 以上の点に気を付ければ初心者でも簡単に漬物をつくることができます。これからの時期胡瓜と人参が安価になりますからぜひ少しだけ残った場合は無駄にせず浅漬けにして使い切るようにしましょう。
季節の精進料理

けんちん汁‗お手軽手順版_令和元年7月盆のお供え精進料理膳

精進料理初心者にまず調理してほしい献立の一つがけんちん汁です。特に何品かまとめて調理する際に、他の料理で出た半端な具材や、むいた皮、葉などふつうなら捨ててしまいがちな食材を無駄にせず、すべて加えて使い切る、精進料理の不殺生の心が活かされた料理です。しかも多くの具材を加えることで味が深まりとてもおいしくなります。 けんちん汁はもとは落としてつぶしてしまった豆腐を利用したことが始まり、という説もあります。大量に作る際は、豆腐に重しを1時間以上かけて水をしっかり抜き、豆腐だけを乾煎りしてつぶつぶ状にして作るのですが、今回は初心者向けのお手軽版レシピということで豆腐を炒める過程でまぜこむ方法をご紹介します。少量を作る際には有効な調理手順です。 少量といっても、けんちん汁を1人分だけ作ることは難しく、かえって具材に無駄が出てしまいます。今回は4人分程度の分量です。多く作る方が、より深みのある味が出ます。なおけんちん汁は「汁」という名称ですが、具だくさんで汁気が少ないのが特徴です。いわゆるすまし汁のような、汁を多くいただく料理とは別ものであると認識してください。どうしても汁を多くしたい方は加えるダシを多くしても良いのですが、その分味が薄くなってしまい、けんちん汁からは離れてしまうでしょう。うつわに盛って冷めると具が汁気を吸ってしまいさらに汁が少なくなってしまうため、早めにいただきます。お供え膳にする際は少し多めに汁を盛るとよいでしょう。 使う具は一例で、すべて無理にそろえる必要はありません。手元にある具材をうまく利用しましょう。なお普段から半端な食材を簡単に捨てずに確保するように心がけ、たまったらけんちん汁にするのが修行道場の智慧です。 お盆のお供えにあたり、食材の命を尊ぶという仏法、不刹生戒の遵守を実践することにもなる「けんちん汁」の調理法をぜひご参考になさり、良きお供え膳を調えてください。 
季節の精進料理

節分豆の炊き込みご飯_節分の精進料理

○「節分豆の炊き込みご飯」の魅力と特徴 節分の豆を使った豆ご飯です。とても美味しく、簡単に炊きあげることができます。豆の分が増えるため、お米1合で2人分計算ですが、おかわり分もたくさん考えたい場合は適宜量を増やして下さい。 大豆を水で戻した方がふっくら柔らかく、スムーズに食べることができますが、固めの食感を楽しみたい方は節分の豆をそのまま加えてもよいでしょう。ただしそのつもりで良く嚼んで食べないと喉に詰まったりすることもあるのでお気をつけ下さい。また、水で戻すことで過剰な大豆の臭み?を取り除く意味もありますので、戻さずに直接炊いた場合は大豆独特の臭いがかなり濃くなります。この臭いを好きか、あるいは苦手かは人によりますので初めての場合はまず水で戻す方法を試してみると良いでしょう。 昆布を載せて炊くことでお米全体にうまみが行き渡ります。炊いた後は柔らかくなった昆布を刻んで再度混ぜ込み、無駄なく頂きます。ただし昆布の種類によってはドロドロに近い状態になるため、混ぜにくければ避けて下さい。なるべく昆布も無駄がないように感謝して遺さずいただきましょう。
季節の精進料理

豆乳ヨーグルトのフルーツ添え_釈尊降誕会、花祭りの精進料理

お釈迦様の時代、家畜が飼われ、その乳が食されていました。お釈迦様は長期に渡る断食などの厳しい修行を経て、命を落とす寸前まで肉体を追い込みました。これではいけない、正しい道から遠ざかってしまっていると気付いたお釈迦様は村の娘、スジャータから乳粥の寄進を受け、体力を回復されます。その後穏やかな体調を取り戻し、悟りを開かれたのです。このエピソードからわかるとおり、お釈迦様自身は厳格なベジタリアンではありませんでした。食材によって区別するのではなく、もっと根本的な部分を重んじていたのです。しかしその後仏教が発展する中で、歴史的に植物性食材のみを用いる精進料理の思想が生まれました。そうした背景を踏まえ、今回は豆乳で作った植物性豆乳ヨーグルトを用いました。
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