ひよこ豆の甘茶煮_2500年前お釈迦様時代の料理再現

煮豆の甘茶煮_2500年前お釈迦様時代の料理再現

煮豆の甘茶煮_2500年前お釈迦様時代の料理再現

◇ひよこ豆の甘茶煮の特徴と魅力

お釈迦様の時代に食されていた食材の一つに、豆があります。豆は原始的な環境でも比較的育てるのが容易で、干せば長期保存が可能です。冷蔵庫など無かった時代には、保存食として大変重宝された食材でしょう。さまざまな豆が栽培されていたと推測されています。

豆の中でもひよこ豆はエジプト、アフリカ、ローマなどで古代から食されていた古い食材で、インドでは「チャナ豆」「ベンガル豆」と呼ばれ、現在は世界でダントツ一位の生産量を誇ります。ひよこの尻尾のような形をしているかわいらしい豆で、各種ミネラルも豊富なすぐれた食材です。

煮豆の甘茶煮_2500年前お釈迦様時代の料理再現

乾燥豆を水で戻して使用するのが食感も味もよく仕上がりますが、今回は閲覧者の入手しやすさを考慮して缶詰水煮を使用しました。レトルトパック等を使用しても良いでしょう。ひよこ豆がなければ和風になってしまいますが大豆で代用してもよいでしょう。

また当時のインドではきのこも豊富に採れたとされます。古代インドのきのこがどのようなものだったかはよくわかりませんが、少なくとも古代ローマで食されていたというマッシュルームを今回使ってみました。豆だけを煮るよりもキノコの旨味が染み出て全体の風味を奥深くしてくれます。

インドでは豆をスパイスで煮こむ料理が良く作られます。今回は精進料理のスタイルに合わせ、あまり辛いスパイスはあえて避け、スパイスの女王と呼ばれる上品なカルダモンを用いました。カルダモンを加えることでエスニックな風味に仕上げることができます。

またインドでは、紅茶で豆を煮込む料理もありますが、今回は花祭りにちなんで紅茶ではなく甘茶で煮込むアイディアを試して見ました。和風テイストが加わりますが、意外とこれがカルダモンとよく合い、花祭りにピッタリの品良くインド的なテイストに仕上げることができました。

細部の味付けや調理法はわかりませんが、少なくてもお釈迦様が豆を煮込んだ料理を食べていたことは確実だと思います。降誕会のお膳にはピッタリのレシピでしょう。

◇ひよこ豆の甘茶煮の調理手順とレシピ

1 豆の水煮各種350gほどを使用します。今回は簡便さを重視して缶の水煮豆を使いました。手軽な真空パックものでもかまいません。干し豆の場合は半日ほど多めの水にひたして戻しておきます。

今回はミックスビーンズ110g(ガルバンゾー、ファットピース、レッドキドニー)、ひよこ豆230gの2缶を使いました。手元になければ大豆でもよいでしょう。

煮豆の甘茶煮_2500年前お釈迦様時代の料理再現

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2 マッシュルーム50gを豆の大きさに合わせて切ります。

煮豆の甘茶煮_2500年前お釈迦様時代の料理再現

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豆の鍋に入れます。

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3 甘茶400mlを急須などで煎じます。または甘茶の葉をパックなどに入れ、鍋で煮だしても良いですが、加熱しすぎると渋みが強くなってしまいます。

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4 鍋に甘茶400ml、みりん大さじ3を加えて煮込みます。沸騰したら弱火にします。

煮豆の甘茶煮_2500年前お釈迦様時代の料理再現

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5 10分ほど煮たらカルダモン(スパイス)を小さじ1~2ほどと塩少々を加え、さらに5分ほど煮て、火を止めてフタをし、10分ほど蒸らします。

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