梅干しをそのまま食べてももちろんおいしいのですが、他の野菜とからめて(あえて)食べると素材の持ち味が活かされて相乗効果でよりおいしくなることがあります。
特に暑い夏には梅干しの酸味が食欲を刺激するサッパリした料理を作ることができます。
その場合、粒のままだとからめることができないので梅干しをペースト状にのばしてあえやすくする必要があります。
これを「梅ペースト」あるいは「梅ダレ」などと呼び、一度まとまった量を作っておけば冷蔵庫で1ヶ月は軽く持つので大変便利です。
作り方はそれほど難しくありません。
1 梅干し10粒ほど(正味130gくらい)の種を取り除く。
2 小鍋に昆布だし大さじ3、酒大さじ1、みりん大さじ1、砂糖小さじ1を
ひと煮立ちさせる。
3 熱いうちに1と2をフードミルかフードプロセッサーに入れてよく混ぜる。
もしフードプロセッサーがない場合は梅干しを包丁で細かくなるまで叩き、2とともにすり鉢に入れてよくすり混ぜます。できればその後粗めの裏ごし器で漉せばほぼ同様に仕上がります。
この量でだいたい150g分くらいできあがり、2人分のあえ料理7回分くらい使えます。
この梅ペーストを使ったあえ料理を何品か紹介していきます。
まず今日紹介するのは「セロリの梅ペーストあえ」です。
加熱しないのでまず失敗はありませんし、セロリからはそれほど水気が出ないので水っぽくなりにくいですし、セロリのきれいな緑色と梅ペーストの赤が美しい彩りを見せます。
何よりセロリの香りが梅の酸味とよく合うのです。
1 セロリ100gを食べやすい大きさに切り、5分ほど多めの水に漬ける。
2 水気を良く拭いて、梅ペースト大さじ1をあえる。
たったこれだけです!
セロリが硬くて筋っぽい場合は筋を切るような感じで横向きに切ると良いですが、この時期のセロリ葉よほどのものでなければ筋っぽさはないと思います。まあ筋の歯ごたえもまた良いモノです。