さっぱり軽やか梅粥_平成30年7月盆の精進料理お供え膳

梅粥

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◇梅粥の特徴と魅力

お粥なんて病気治療中にたべるもの、と決めつけている方もおられるでしょうが、一度健康な時に食べてみて下さい。そのあまりの美味しさに感動すると思いますよ。そもそも病気で体調が悪い時に食べたお粥にマイナスイメージを持ってしまっても無理はありません。私たち禅僧は、朝食はお粥と決まっています。朝の坐禅と勤行を終えていただくお粥は、そりゃあもう美味しいものです。ご本尊さまや、道元禅師さま瑩山禅師さまなどにもお供えしているくらいありがたいお粥ですから、お盆のお供え膳の主食としても最適です。

献立全体のバランスを考えた時、おかず三品の一汁三菜形式の正式なお膳となるとけっこうなボリュームです。さらに主食をご飯ものにしたのではお腹いっぱいで食べ過ぎカロリーオーバーになりかねません。お粥ならば消化も良いし、サラッといただくことができて献立全体のバランスも良く調います。夏の暑い時期ですので、少し水気を多めにした緩いお粥にすることで、のどごし良くサラリと頂くことができます。

また梅干しをフードプロセッサーでなめらかなクリーム状にすりおろすことで、お粥に良くなじみ、梅の酸味が食欲を刺激して暑い夏でも箸が進むと思います。梅には疲労回復効果もありますし、今年の暑い夏にはピッタリです。梅ペーストは多めに作っておけば色々な料理に流用できて重宝します。なお貝割大根を散らすことで見栄えが良くなり、またピリッとした辛味がまたお粥にアクセントを与えます。

難点は、しばらくの間お膳を供えておくとお粥が水を吸ってボテッとしてしまう点です。いつもより少し早めにお下げして、トロトロのうちに頂くと良いでしょう。

◇梅粥の調理手順とレシピ

1 白米90ml(1/2合)を研ぎ、500mlの水に20~30分ほど浸けておきます。

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2 梅干し8~10粒程度の種をとり、昆布ダシ50~80mlとともにフードプロセッサーでといてトロトロにします。

包丁で叩いてもよいのですが、その場合ザックリとした梅ペーストに仕上がります。今回はなめらかなクリーム状に仕上げたかったため、プロセッサーを使いました。なお梅干しの乾き具合に応じてダシの量を加減して下さい。

梅粥

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3 お米と水を入れた鍋を火にかけ、沸騰したらお米の塊をほぐすために箸で軽く一度だけ混ぜます。鍋はできれば土鍋などの保温性が良いものを使います。

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4 火を最小に落とし、フタを少しだけずらして閉め、このまま25分ほど加熱します。フタをピッタリ閉めると吹きこぼれる危険があります。

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5 火を止めたらフタをピッタリ閉めて保温し、5~10分ほど蒸らします。

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6 貝割れ大根10gを散らし、2の梅ペーストをかけていただきます。お好みで、お粥と梅ペーストをよく混ぜて盛り付けても良いでしょう。

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