こども精進料理教室を開催しました

昨年の暮れにこども精進料理教室を行いました。

まさしく年も押し詰まった日でとっても忙しかったのですが、小学校の冬休みの都合上やむを得ない日取りとなりました。参加者は県内南部の某寺院のご子息さまとそのご学友です。なんでも専門家に教わって何かを作るという学校の課題で、特に食育に力が注がれている学校のため精進料理の教えを学びたいと発心なさったようです。

到着時、こちらが何も言わないのにご本尊さまに合掌して御挨拶をしていました。いまどきの小学生はこんなに礼儀正しいのか・・と感動しつつ早速開始。

永平寺の胡麻豆腐を作りたい、という希望にそって準備をしましたが台所の高さに対して少し身長が足りず、急遽踏み台を利用しての調理。今まで多くの料理教室を行ってきましたがおそらくこれが最年少記録でしょう、基本は大人と変わりませんが、こちらとしてもここまで低年齢者を指導する場合のよい勉強になりました。

<子供さんなのでプライバシーに配慮して写真を加工しています>

 

今回のメインはなんといっても永平寺のごまとうふ作り体験です。大人でも苦労する胡麻豆腐、これを無事成功させることができるかどうか・・・

万が一にも失敗してしまったら子供さんにとってトラウマになってしまいます、一生懸命頑張れば成果が出ることを学んでいただくため、絶対に失敗せぬよう気を使いました。技術的なフォローはまあ良いとして、かんじんな部分は本人がやるしかありません。胡麻豆腐で大変なのは木へらで三十分以上こね続けることです。練りあがりが近づくほど、粘度が増してて重くなります。疲れたら交替する方式で行いましたが、やはり子供です、後半はかなり大変そうで、あやうくなる場面もありました。しかしここで手伝ってあげるのは簡単ですが、それでは喜びが半減してしまいます。なんとか励まし、力付けて、最後まで練りあげてもらいました。

「はい、もういいよー」と声をかけたとたんに、座り込んで「あーつらかったー!」とひと言。かなり無理をしたようです。
こども精進料理教室

同時進行でおかゆを炊きます。おこめを計ったり、研いだりするのは料理の基本です。昔なら小さい頃から手伝わざるを得ずに自然と覚えたでしょうが、今はほっておけば大人になっても未経験、という人も増えました。おかゆがどのようなプロセスでできあがるのか、やってみれば簡単に理解できます。子供期にこうしたことを学ぶことは、実利面だけでなく食育の観点からも非常に良い経験だと思います。

はいお水2杯め、と指で数えてます。ピースサインではありませんよ

こども精進料理教室

包丁を使うのは最も指導者が気を使う点です。大人の心配に反し、子供さんだって自分の指を切りたくないわけですからそれなりに注意してしっかりやってくれるものですが、そうはいっても予期せず滑ったりというアクシデントもありますからね。自分もそうでしたが、子供さんは「自分でやってみたい!」と強く思うものなので、ぜんぶ大人がやってしまったのでは興ざめなのです。本当に危ないことはあらかじめ切っておくなどして避けるのが良いでしょう。

こども精進料理教室

すり鉢を使うのもはじめての経験です。昔の道具も便利だなあー、などと言いながら楽しそうにあえしろを作り、自分で切った具材と混ぜ合わせました。

こども精進料理教室

子供が好むおかずも一品くらいないと楽しくありません。そこで大豆を原料とした植物性のお肉もどきを油で揚げて唐揚げもどきを作り、カレー風味のソースにからめました。油で揚げるのもかなり危険を伴うので目を離さずつきっきりで指導します。一人がころもをまぶして、一人が揚げて・・交替で協力して仕上げることができました。

こども精進料理教室

そしてせっかくなのでお寺の本式の食事方法、応量器を使っていただきました。細かい作法は省いて、主要な流れだけを体験します。この食べ方にはさすがに驚いていました。普通ならまず体験できないお寺の食べ方が強烈な印象だったようです。

こども精進料理教室

浄水でうつわをすすいでセツで洗う作法も上手にできました。

こども精進料理教室
なんとか事故無く終了することができました。もう少し楽な設定にしてあげれば良かったかも・・と反省しましたが本人達は大喜びでした。あまり楽すぎると子供扱いされているようでつまらないのかもしれませんね、当日までどんな感じのお子さんが来るかはわからないため、レベル設定は難しいところです。

後日学校に提出したレポートの写しと、丁寧な御礼状が届きました。終わった後にもきちんとお礼とけじめをつける、大人の世界のマナーも学ぶことができたようです。

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