お盆前の草刈り作業・暑いなあ~

8月に入りました。一年で最もお寺が忙しくなるお盆はもう目の前です。

関東地方の梅雨もあけ、草の勢いが増し、ものすごいスピードで伸びていきます。
ほんの3週間ほど前にきれいに刈った裏山もすっかり草ぼうぼう、お盆前にきれいにせねばご先祖様に申し訳なく・・・

そういえば、数ヶ月前に静岡のお寺に行った際、久しぶりに会った永平寺の修行仲間に「典座ネット見てますよ!」とうれしい声をかけてもらいました。しかし彼の感想は草刈りの記事のことばかりに集中し、かんじんの料理のことはまったくスルーでした。一応料理ブログなんですが。

ごくまれに載せる草刈りの話題にそこまで注目しているとは、なんというかひと言で言えば苦笑です。彼は「高梨さんのように私も草刈りがんばります!」と、かなり草刈りに熱中しているようで、まあ和尚さんとそこまで深く草刈りの話で盛り上がることができる機会は少ないのである意味嬉しかったです。

ふつうならこんな大変な作業はプロの職人さんにお願いする場合がほとんどでしょうが、田舎の禅寺の和尚はこれくらい自分でできないと一人前とはいえません。とにかく作業範囲が広いのでこの暑い中の作業は体力的にかなりきついのですがなんとかお盆前に終えないと。

お盆前の草刈り お盆前の草刈り

裏山の竹やぶは6月末に刈ったばかりなのですが・・梅雨の間に身長近くまで伸びました。

お盆前の草刈り

かなり苦労してミッションクリアー。

お盆前の草刈り

お盆前の草刈り

こちらは昔の墓地に続く山道。こちらも一ヶ月前に刈ったのにジャングル状態。めげずに急な登り坂を延々と刈り進めます。それぞれ半日かかりの大仕事です。

お盆前の草刈り お盆前の草刈り

さらに毎朝ウオーキングしている川べりのコースの土手をボランティアで草刈り。この土手は私が受け持っているのですが写真で見る以上に現地は急な斜面で、まっすぐ立つだけでかなりふんばらないといけない難所です。

熱中症対策の梅ぼし

熱中症対策に、水分補給と同時に自家製の梅ぼしが欠かせません。タッパで持参して舐めながら作業します。今日は午後だけで2リットルの水を飲みきってしまうほど汗をかきました。

栗の実

栗の実も青いまま形ができてきました。この夏を乗り切ればもう秋ですね。

草刈り機のチップソー

ところで、草刈り機の刃は作業を続けると切れ味が落ちるため、交換しなくてはいけません。チップソーと呼ばれる、刃先に鋭いエッジが取り付けてある刃の場合、交換して間もなくはものすごく良く切れるので、作業効率が上がり、同じ時間で広い範囲を刈ることができます。しかし相手は整地されたお上品なフィールドではありません。でこぼこしているし、そこら中に石や竹の切り株など堅いものがころがり、気を付けていてもチップソーの刃があたってしまいます。

長時間作業を続けると、チップソーのエッジがけずれて切れ味が落ちてきます。作業をしていて実感できるほど切れ味が落ちます。そしてやがてエッジが外れてどこかに飛んで行ってしまい、丸坊主になったら交換です。

黄色の○の部分がエッジが外れた部分で、青○がエッジが削れて丸まった部分です。

3000円以上の高い刃は長持ちしますが、それでもやはり石にあたればエッジが外れます。500円くらいの安い刃は半日持たない場合もあります。安い刃を頻繁に替えるか、高い刃を長く使うか。まあ難しい選択ですが、ワンシーズンに10枚は交換するためコストは重要な要素です。

草刈り機チップソー交換

交換する際は草刈り機の先の穴に棒状のものを差して空回りしないようにロックさせ、レンチでねじを外して交換します。刃の向きに注意することと、刃の先で指をケガしないようにカバーをしたまま交換することですね。草刈り機を買うと、簡易レンチが付属する場合が多いのですが質があまり良くないレンチだと作業しにくいので専用の工具を使っています。

草刈り機チップソー交換

なお石の多い場所やコンクリートのきわなどは、チップソーではなくナイロンロープのアタッチメントに交換して作業します。ナイロンのひもが高速で回ることで草をぶったぎるというかちぎれさせるのです。金属と違い多少弾力性があるため、少しくらい石にあたっても大丈夫なのですが、刃でスッパリ切るのと違い、ビュンビュンと回るロープに草が巻き込まれて飛び散るため、顔や作業着に飛び跳ねて大変です。

草刈り機_キワ刈りにはナイロンコード 草刈り機_キワ刈りにはナイロンコード

この時期、きれいに刈り終えてもまた一ヶ月後には延びますから根気よく刈るしかありません。まさに修行です。

お盆明けの草刈り作業の際に、もう少し草刈りグッズについて紹介したいと思います。

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