大胡「前橋の子供を明るく育てる活動」 講演

昨日から春のお彼岸に入っており、私もいつも以上に忙しくなってまいりました。
皆さんもお彼岸にはぜひお墓参りをし、お仏壇に手作りの精進料理をお供えしていただきたいと思います。

お供えのお膳の作法は当ブログ過去の記事、こちらをご覧ください → 過去の記事 お供え膳の作法 へのリンク

なお先日書いた、依頼を受けた某原稿はなんとか書き上がり無事提出いたしました。文字数で言うと全部で1万4000字ほどになり、これは400字詰め原稿用紙に換算すると35枚! 大学の卒論が90枚くらいだった記憶がありますから、そりゃあ時間もかかるはずです。まあしかし苦労した分だけ自分の勉強になりました。これは精進料理の本ではありませんが、何人かの執筆者の原稿が併せられて編集され、数ヶ月後に発刊予定のようです。あまり一般の方向けの書籍ではありませんが、また発刊時期がわかったら当ブログでご紹介したいと思います。

さて、去る2月20日、群馬県大胡地区「前橋のこどもを明るく育てる活動」という企画に招かれ、「こころを育てる精進料理~永平寺の食育~」と題した講演を行って参りました。
今回はとくに「食育」に力を入れ、たくさんのデータをプリントで配布して、精進料理と食育についてお話をさせていただきました。
当方をお招きくださった館長さん、育成会長さん、またご来場いただいた参加者の皆さまに感謝申し上げます。

話は変わって、3月はじめごろ、あるお寺に法要のお手伝いに行きました。
法要に先立ち、お参りにきた数百人のお檀家さんに対し1時間ほどの法話が行われるのですが、今回法話を行ったのは私の永平寺修行時代の先輩僧侶でした。

その先輩も精進料理を得意としているため、よくご本山や地方寺院などのお手伝いでも一緒になり、修行が終わってからもいろいろとお世話になっております。
曹洞宗では法話の専門家を「布教師」といい、専門の講習や所定の階級を取得するための検定試験があります。もう何年も前のことですがその先輩とたまたま同じ会場で検定試験を受けたことがあります。
検定試験では、多くの試験官と受験者の前で法話を実際に行うのですが、その頃はまだお互いにたいした話もできず、緊張しながら法話を行った記憶があります。

今回その先輩のお話を久しぶりに聞いて、大変勉強になりました。
先輩に対してこういう言い方をするのは失礼かもしれませんが、正直言って「うまくなったなー」と感じました。検定試験を聞いた時とは格段の違いでした。

内容については、先輩と私とではだいぶ性格もセンスも違うので、まあそれはお互いにまねをするつもりはないのですが、話し方・テンポ・間の取り方・構成など、技術的な面での上達を感じました。
終わった後に「いつの間にそんなに話が上手になったんですか」と聞いたところ、「そりゃあ君、場数ですよ」との答え。

私もその考えには賛成です。
何度も失敗したり工夫したりを繰り返し、実践を経て少しずつ上達するものだと思います。
やはり何事も経験が大切です。そういう意味では、講演や法話の依頼というのはありがたいものです。今年も先輩の教えどおり、コツコツと経験を積みたいと思います。

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