生湯葉と三つ葉のすまし汁の魅力と特徴
この時期、三つ葉をたくさん加えて溶き卵を落とした、三つ葉のときたま汁が和食家庭料理の定番として人気です。精進料理では卵は使わないので、溶き卵に似せて、板湯葉を細切りにして汁に浮かべ、たっぷりの三つ葉と合わせれば、トロっとした舌触りまでときたま汁と同様のもどき料理ができあがります。干し板湯葉は長期保存でき、使い勝手も良いので精進料理が好きな方は常備しておくと良いでしょう。干し椎茸からはよいダシが出ますが、アクがたくさん出るためある程度取り除きます。甘いぼたもちに合わせるにはあまり塩気を強くせずにダシを楽しむつもりであっさりした仕上げにすると良いでしょう。
生湯葉と三つ葉のすまし汁のレシピと調理手順
1 干し椎茸4枚を水600mlに3時間以上浸してダシを取ります。
2 椎茸を細切りにします。
3 干し板湯葉をぬるま湯に5分ほど浸け、戻します。
板干し湯葉は割れやすいので取り扱いに注意します。
4 まな板に広げます。一枚のままだと薄くて切りにくいので何枚か重ねるように折り畳み、端から細切りにします。
5 鍋に1のダシと2の干し椎茸を移し、酒大さじ2、みりん大さじ1、しょうゆ大さじ1をひと煮立ちさせ、味を見ながら物足りなければ塩を少し足します。
椎茸からアクがたくさん出るので取り除きます。
6 細切りにした板湯葉を加えて三十秒ほど加熱し、火を止めて、3センチくらいに切った三つ葉1束を添えて盛ります。