今年もおかげさまで一度も雨に濡れることなく、無事に梅の土用干しが終わりました。
干し始めの状態(小梅)
干し上がりです。全体にしなびて小さくなり、黄色っぽかった色が薄紅色に変わったのがわかると思います。紫蘇も加えていないのに、日光の力だけで色が着くのですから自然の力は偉大です。そして科学的根拠もなかった時代にこの方法を生み出した先人の知恵に頭が下がります。
同じく干し始めの南高梅
干し上がりです。うっすら塩がふいていい感じになっています。
さらにこちらのザル、昆布手前の青梅に注目してください。これは寺の梅ですが、後半に収穫したためあまり熟さない状態で漬けたため青さが目立ちます。
それが干し終わるとこのように青が赤色に変わります。配置は全く変えていません。本当に不思議なものです。
なお干している昆布は、中型の梅に加えて昆布梅として漬けたものです。梅酢に昆布を加えるとうまみ成分が染み出て味がまろやかになります。あまり長く漬けても意味がないので、土用干しの際に取りだして一緒に干します。梅の味が染みこんだ昆布、これはポリポリ食べると最高です。