竹やぶ大掃除4~切り残した根元の処理


竹林の整理が進むと、あちらこちらに切り株?と言って良いのか、竹の根元の切り残しが並びます。


はじめから根元深くを切ればこうはならないのですが、生えている竹の根元ギリギリを切るのはかなり大変で、数本ならともかく、広範囲の竹やぶを整理する場合は効率面からどうしてもこのように下部を残すことになります。
これを放っておくとつまづいて危ないので、根元で切ってまとめて処理する必要があります。


一番良いのは上の写真のように地面スレスレにのこぎりを入れて切ることです。上の方に竹が生えていないので比較的容易ですが、切ってすぐの竹の根元は硬く、本数が多いと結構体力が必要です。

立ったまま枯れた竹なら、大型ハンマーで叩けば根元からバラバラになります。これはかなり楽な方法なので、しばらく竹やぶに入らないなら枯れるまで待ってこのようにハンマーで叩いても良いでしょう。

ただしハンマーで叩いてバラバラになるまでには、日当たりの良さにもよりますが数年はかかると思います。その間に別の竹が新しく生えてきてしまう恐れもあるでしょう。そこでお薦めしたいのは上の写真のように斧で竹の根元にいくつかの割れ目を入れることです。この大型斧は2000円程度の安ものですが大変性能が良く、切ったばかりの堅い青竹の根元でも簡単に割ることができます。
この状態にしておけば、日当たりや湿気にもよりますが半年~1年程度で残った根元は風化が進んでもろくなり、ハンマーで叩いて砕くことができると思います。私は夏になったら草刈り機で刈ってしまおうと思っています。


なお竹やぶには切り株だけでなく、ときおり上の写真のような自然のトラップがあるので注意が必要です。遠くからは落ち葉や地面にまぎれてほとんどわかりません。ノコギリや鉈を持ってこのトラップに足がひっかかって倒れるととても危険です。

ちなみに竹やぶを整理できる有効な方法をネット検索でみかけましたのでご紹介します。
もとは農業関係の雑誌に掲載された記事のようです。

このように竹の根元から1mくらい先を切るのだそうです。竹の地下は地下茎でつながっています。こうしておくとやがて地下茎の水分が上ってきて竹の先から泡のように吹き出し、地下茎に貯えられた養分が全て出切ってしまい、地下茎ごと竹やぶ一帯が枯れるのだそうです。
この方法で枯らすと、1m残した竹も1年後には根元からきれいにスポッともげ、根元の処理作業が不要になるのだそうです。
ポイントは竹の笹部分を全て除去することで、これにより竹は光合成ができなくなり、新たな養分を補充できなくする点です。なのでもし1m残した竹の先に笹葉が生えてきたらマメに切り落とさないと効果がなくなるとのこと。

ただしある程度管理され間引かれた状態の竹やぶを整理するには良いでしょうが、今回のように荒れ果てて密集した竹やぶやの場合、根元を1m残して作業するのはかなり邪魔なので向いていないと思います。一応実験のため一部の竹を1m残してみました。うまくいけば半年後に様子を紹介したいと思います。

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