典座和尚の出張法話

定例法要での法話

県内某寺院から依頼を受け、説法を行いました。

ほとんどのお寺で、毎年日を決め、恒例法要が行われています。たとえばそのお寺を開いた御開山さまを追悼する法要であったり、お檀家さんのご先祖様を供養する合同供養祭だったり、願いごとを祈願する大般若祈祷会だったりと、その内容はさまざまですが、せっかくお檀家さんがお寺に集まるからということで、仏法に親しんだり、教義を理解したり、より良く生きるための力にして欲しいという主旨で法要の前や後に法話を聞いて頂くお寺がたくさんあります。

そういった大行事の際には、その寺の住職が自分で法話をすることはまず不可能です。なぜならば大勢のお檀家さんや、法要を手伝ってくれる和尚さん方が大勢くるため、その応対やら、お檀家さんの挨拶や相談、当日急に依頼される卒塔婆やお札の用意等々。ですから法話は他の寺の和尚さんに依頼する場合がほとんどです。

私も曹洞宗の布教師として、よく依頼を受けますが、近年、食に関するお檀家さんの意識も非常に高くなってきているためか、ありがたいことに出番が増えております。もちろん食に関する法話だけでなく、事前の調整により依頼主の要望により幅広いテーマでの法話を行います。

今回の法要は「施食会」亡き人々を幅広く供養する法要です。なぜ食を布施することが亡き人の供養になるのか、法要の主旨と、どんな心で参列し、焼香すべきか、また家庭ではその心をどう実践すれば良いかについてお話しさせていただきました。

少し早めに到着したからか、控室に運ばれてきたお茶菓子・・・今までで最も多い量のもてなしに驚きました。高名な老師と違って、あまり気を使わずほっておけば良いのが私に法話を依頼する際のアドバンテージなのですが、ここまで配慮して下さりありがたいことです。

定例法要での法話

やはり主旨や注意点等をきちんと理解した上で法要に臨んだ方が、より心をこめて深く参列することができると思います。法話の後にはお檀家さんから拍手をいただき、無事役目を果たすことができました。

定例法要での法話

その後行われた法要も素晴らしいものでした。

こういう機会に、遠方の寺の法要に立ち会うと本当に良い勉強になります。細かい部分の作法や、お経の言い回し等、けっこう違うもので毎回驚きがあります。

お世話になった御住職およびお檀家さんに深く感謝申し上げます。

定例法要での法話

私の法話に興味がある方は、ご自身でお世話になっているお寺の御住職や役員さんにご相談ください。曹洞宗以外のお寺でもかまいません。または公民館や学校法話なども随時引き受けております。

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