群馬県宗教連合会結成50周年記念大会参加

群馬県宗教団体連合会結成50周年記念大会

平成26年9月5日、「群馬県宗教連合会結成50周年記念大会」が2~300人の参加者のもと盛会裡に開催されました。

群馬県内の仏教各宗派、神道、天理教、立正佼成会などが加盟する新日本宗教団体連合が合同して運営する連合会が50年の節目の年となりました。

古くは各宗派が自分の教えを強硬に主張して他の宗教を攻撃したり過剰な批判を繰り広げ、ひどい場合は宗教戦争に近いことも起きましたが、今は各自の信仰が保障されている時代です。
宗教は理屈で優劣をつけることはできません。極端に言えば、ある人にとっては呆れてしまうような内容でも、それが別のある人にとっては心の救いになる場合もあるのです。

ですから今は他宗教を強く批判したり攻撃したりはせず、互いの教えを認め合い、優れたところを学びあう姿勢をもって、ともに切磋琢磨していこうという姿勢が大切になってくるのです。

そうした理念をもって、各宗派の垣根を越えた集まりが結成されて50年の節目を迎えたことは非常に喜ばしいことです。

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私は地元仏教会の会長をつとめているため参加案内を受け取りました。

式典には来賓の大沢正明群馬県知事がお見えになり「地域社会の重要な担い手として今後もますます活躍されることを期待しています」と祝辞を述べられました。

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オープニングアトラクションとして立正佼成会による勇壮なる桶胴太鼓が披露されました。

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続いて神社庁、天理教、仏教連合会合同による有志が雅楽が演じられ、獣の面をつけ金襴装束に身をまとった演者が厳かな舞を奉納しました。

永平寺や永平寺東京別院でも、道元禅師のご命日に行われる御征忌正当法要で導師である禅師様が入堂する際に雅楽が奉じられます。ですから今まで何度も生演奏を耳にする機会はありましたが、今回のように曹洞宗ではない方の大編成での生演奏、しかも演奏をバックにした舞を目にするのは初めてです。
大人数にもかかわらず音を外す箇所はほとんどなく、みごとに調った美しい旋律を心から楽しむことができ、仏教音楽の素晴らしさをあらためて感じました。

式典ののちは基調講演が行われ、日本人の心の奥底には、長い間に豊かな自然と暮らす中で熟成され染みこんできた、理屈を超えた宗教心があるというお話をお聞きしました。

大変ためになり、感ずるところが多い有意義な大会となりました。
諸準備を担当された関係各位のご苦労とお心遣いに感謝します。

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