平成28年お盆の精進料理お供え膳_豆腐ステーキ丼

群馬県は連日、日本で一番暑いと報道されています。これだけ暑いと食欲も落ちますね。どうしてもサッパリしたものや冷たいものだけで済ませてしまいがちですが、しっかりと栄養ある食べ物を口にしないと夏バテしてしまいます。

豆腐ステーキ丼_豆腐うなぎ_もどき精進料理

うまく食欲を刺激するようなおいしい料理を工夫するのもお寺の料理長の腕の見せ所です。だからといって、お寺ではスタミナがつく焼肉丼を・・・というわけにはいきません。そこで、お肉を使わず精進料理の範疇で、植物性素材だけを使って作る、「もどき料理」の紹介です。

豆腐を使ってお肉のようなコッテリしたステーキを焼き、ご飯に載せて豆腐ステーキ丼にしました。最近はウナギも高いので、うな丼の代わりの精進料理としてもいけますね。ウナギに似せるには、豆腐を加工したり海苔を使って成形する必要がありますが、まあ無理してまでウナギに似せなくても、手軽に豆腐の形のままで充分美味しく仕上がります。ウナギもどきの作り方は著書に載せているので当面はそちらをご覧戴きたいので、また別の機会にブログで紹介したいと思います。熱いうちにいただくのがポイントです。

本物のお肉やウナギに比べて、カロリーも低く、お値段も安くできるのがうれしいところですね。豆腐ステーキ丼ならお盆のお供えとしても問題ありません。お肉好きなご先祖様にはピッタリではないでしょうか?

またお忙しい方は、連日紹介している一汁三菜の献立六品全て作るのは難しいかもしれません。その場合でも、ドンブリメニューならば、この品と何か汁ものと漬物だけで立派なお供え献立になるわけですから、お盆の迎えに時間がかかって料理までは間に合わない、と言う方にもお薦めします。

お盆の入りの今日、おいしい精進料理をお供えしてご先祖様をお迎えしていただきたいと思います。

豆腐ステーキ丼_豆腐うなぎ_もどき精進料理

1 木綿豆腐400gをクッキングペーパーで包んで重しをのせ、30分ほど水気を切って、包丁で半分の薄さに切ります。

豆腐ステーキ丼_豆腐うなぎ_もどき精進料理 豆腐ステーキ丼_豆腐うなぎ_もどき精進料理

2 小鍋に昆布ダシ100ml、酒大さじ2、みりん大さじ1、砂糖小さじ1、ザラメ砂糖小さじ1/2、しょうゆ大さじ2をひと煮立ちさせておきます。

コクを出すためにザラメ砂糖を使いますが、なければ白砂糖をその分増やしても良いでしょう。

豆腐ステーキ丼_豆腐うなぎ_もどき精進料理

3 片栗粉大さじ2~3を全体にまぶします。

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4 フライパンに油大さじ1を敷いて加熱し、3の豆腐を焼きます。焦げ目がついたらひっくり返し、両面うまく焦げ目をつくくらい焼きます。余裕があれば側面も焼くとなお美味しく仕上がります。火加減は中~強が望ましいのですが慣れていないと焦げすぎてしまうので、心配なら弱火で長時間かけても良いでしょう。フライパンは食材が張り付きにくい素材のものを使った方が豆腐を崩さずに裏返しやすいです。油を豆腐が吸うため、結構多く敷きます。

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5 焦げ目がついたら火加減を中火に落とし、2のタレをわずかに残してかけ、30秒ほどで裏返して両面を焼き、ドンブリに盛ったご飯に載せます。残したタレをかけます。

6 好みで黒胡椒か山椒粉をまぶします。

精進料理にこだわらないならばおろしにんにくを加えればなおステーキ風になります。

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