蒸しカボチャの湯葉あんかけ_お彼岸のお供え精進料理膳

蒸しカボチャの湯葉あんかけ_お彼岸のお供え精進料理さて昨日はお彼岸の中日でしたが、いかがお過ごしになられましたでしょうか。お寺では例年通り多忙でしたが、いつもの年に比べて遠方のお檀家さんの車を墓地で多く見かけたように思います。当地の道路も大変混雑していましたし、やはりシルバーウィークにあたったことが移動しやすさのきっかけの一つになっているのでしょう。

ただテレビなどでも前半はお彼岸に関する話題をよく放送しますが、秋分の日が終わってしまうとあまり触れられなくなり、なんだかお彼岸ももう終わり、というような感覚になってしまいがちです。お盆だと3日間程度なので7日間は長く感じるのもわかります。しかしお彼岸はまだあと3日ありますので、最後まで務めて頂きたいと思います。ということで今年の秋のお彼岸お供え精進料理膳、残りの献立を紹介していきたいと思います。

今日は夏の終わりに収穫され、甘味が増しておいしくなる秋カボチャを使った、今回の精進料理膳のメインディッシュです。

1 干し椎茸3枚を200mlの水に3時間以上浸けてダシをとります。

2 カボチャを半分に割り、種をスプーンでくりぬきます。一度に全部使わない場合でも、一度半分に割って種をつけたままにしておくとそこからカビが生えて腐りやすくなってしまうので、全部の種を取るようにします。

カボチャの下処理

手で取り除いても良いのですが、種と実の境目まできれいにこそぐにはスプーンの方がやりやすいです。なお女性や高齢者などでカボチャを半分に割るのが大変、という方がよくおられますが、最近は半分に割った1/2サイズのカボチャもスーパーで売っていますので利用して下さい。

蒸しカボチャの湯葉あんかけ_お彼岸のお供え精進料理

3 皮ごとくし形に切ったカボチャを強火の蒸し器で蒸します。2人分で200g程度ですが、増減させても問題ありません。

蒸し時間は厚みにもよりますが、1~2センチで10~15分程度です。煮ると初心者の場合煮崩してしまうことが多いカボチャも、蒸すならほとんど失敗は無いのもこの料理の良い点です。しかも煮汁の中にカボチャのうまみや栄養が溶け出すこともなく、カボチャ本来の甘味だけを引き出すことができます。

蒸しカボチャの湯葉あんかけ_お彼岸のお供え精進料理

4 蒸している間に小鍋に1の椎茸ダシ200ml、酒大さじ2,みりん大さじ1,砂糖小さじ1/2、しょうゆ大さじ2を加え、細切りにした1の干し椎茸と、えのきだけ30gを弱火で5分ほど煮ます。最後に火を強火に上げて、水大さじ2に片栗粉小さじ2程度を溶いて少しづつ加え、1分ほどよく混ぜてとろみをつけ、火をとめます。

蒸しカボチャの湯葉あんかけ_お彼岸のお供え精進料理

5 生湯葉をあらみじんに切って4のあんに加え、サッと混ぜます。とろみを付ける前に鍋に加えても良いのですが、生湯葉によってはあまり加熱しながら混ぜると溶けてどろどろになりすぎてしまうのでとろみ後に混ぜる方がよいかもしれません。生湯葉は豆腐のようなパックに小分けしたものが安価で売られています。

蒸しカボチャの湯葉あんかけ_お彼岸のお供え精進料理

蒸しカボチャの湯葉あんかけ_お彼岸のお供え精進料理

6 最後にオクラを塩ゆでして輪切りにし、盛り付けるときにあんに加えるか、あんの鍋に加えてしまっても良いでしょう。盛りつけまで時間がかかる場合は、せっかく別にゆでて青みを活かすためのオクラの色が悪くなってしまうので鍋には混ぜずに盛りつけの際にちらす方が良いと思います。

7 カボチャをうつわに盛り付け、あんをかけてできあがりです。

精進料理のメインディッシュにしてはとても簡単なのに、カボチャの甘さが引き立ってボリュームたっぷりのお薦め献立です。ぜひ今年のお彼岸にお供えしてみてください。

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