お香について その4

さて、今日はお線香についてです。
お線香は、先日御紹介した焼香よりもなじみが深いですよね。
若い方はともかく、ほとんどのみなさんが、一度はお仏壇やらお墓やらでお供えしたことがあるのではないでしょうか。

ほとんどのお線香は、何種類かの香料を混合して作られています。
初回に御紹介した、伽羅、沈香、白檀などの天然香料を使用しているものは、非常に高価ですが、その分、優雅で深みのある素晴らしい香りを醸しだします。安価になるほど、合成成分や混ぜものの割合が増えて、香りが乏しくなります。残念ながら、中にはほとんど香りを感じることができないお線香も市販されています。
まあ、風の強い日に、お墓にたばでお供えするような場合には、香りも飛んでいってしまいますから、高価な線香はもったいないかもしれませんけど、室内でご命日などにお供えするお線香や、毎朝、一日のはじめにお供えするものは、できれば良いものを使いたいところです。
お金の話になって恐縮ですが、私の経験では、だいたい1箱50~100本入りで2~3千円以上のお線香ですと、十分満足できる香りがします。(上を見ると1箱2万円とかするものもありますが、高くなればなるほど素晴らしい香りがします)
逆に、1箱2000円未満のものとなると、それ程良い香りは期待できないと私は思います(断っておきますが、これはあくまで私見です。私の知らないメーカーさんが、企業努力により安価で素晴らしいお香を作っている場合もあるでしょう。念を押しますが、あくまで私の経験での話で、私が今まで色々買って試してみた結果のお話です。皆さんが買い求める際の参考程度にお聞き下さい。もし、安価で天然系の良い香りがするものがあれば教えて頂けると幸いです)
よくスーパーとかで安売りされている、1箱に50本くらいの束が10束くらい入っていて500円~1000円弱のものは、天然成分の香りはほとんどしないと思って良いでしょう。煙くなるだけものものありますので要注意。

お香について その4

↑このように、桐箱に入ったものならばまず間違いなし。これは3500円のものですが、沈香の奥ゆかしい香りが楽しめます。

せっかく、朝お仏壇にお供えするのですから、ここは一つ、思い切って良いお線香を求めてみてはいかがでしょうか。きっと、その香りの素晴らしさに驚くはずです。
一日のはじまりというのは、どの家庭でもあわただしいものですが、できればそこに香りを楽しむゆとりをもちたいものです。その余裕が、きっと良い一日をもたらしてくれることでしょう。

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