まんじゅう麩のすまし汁

地元の方に教えてもらった伝統的な食べ方は、当然のことながらまずはじめに試してみるのですが、次に自分オリジナルの料理を考案して挑戦してみます。

つまり前回紹介したオーソドックスな煮物を作ってみて、その食感や特徴を把握し、その食材の個性をある程度つかんだ上で、これだったらこうしてみたらおもしろいかもとか、あの調理法が合いそうだなあ、とあれこれ試行錯誤してみるのも楽しみのうちなのです。

まず今回の「まんじゅう麩」を見て、せっかくこういうおもしろいまんじゅう型をしているのだから、この形を活かさないともったいないな、と感じました。
前回のような煮物にしてしまうと、形がつぶれてしまい、まんじゅう型とはほど遠いグニャグニャになってしまいます。うーん、味は良いけど、これだとまんじゅう型をしている必要性があまりないなあ。なんとかこのまんじゅう型のままで料理できないものか、といろいろ工夫してみました。

その結果、衣をつけて油で揚げると良いことに気がつきました。
ぬるま湯である程度戻して柔らかくしてから、天ぷら粉で揚げると中の空気が膨張して、風船が膨らむような感じで元のまんじゅう型に戻ります。中まで熱が通ったら油から上げればその形で固定します。

しかし、天ぷらとして食べたのではそのものの味があまりしないので美味しくありません。そのため、たとえばとろみをつけたあんかけにするか、あるいは今回のように味のある汁に浮かべて、たっぷりの天つゆを付けて食べるのと同じ状態にして味を補なう必要があります。
ちょっと残念なのは、まんじゅう型の保持を優先したため一口出たベルには大きいので、バクリと大きな口でかみ切ってもらう必要があること。まあこれは小さく切って一口にしたら本末転倒なのでやむを得ません。パクっと噛むのもまた味わいのうちですし。

さあどうでしょうか、このオリジナル料理。パッと見ただけではまんじゅう型の麩を使っているとは思えません。「なんだろ、これ?」と不思議に思わせるのもまたもてなし料理のおもしろさです。
「へへへ、実はこれはですね・・・」と種明かしするのも楽しみのうちなのです。

1 まんじゅう麩をぬるま湯に浸し、形を崩さない程度にもどし、そっと絞って水を切る。
2 天ぷら粉50mlを60mlの水で濃いめに溶き、1をからめて180度の油で揚げる。
3 人参20g、大根30g、皮をむいたごぼう20gを細切りにする。
4 えのき20gをほぐし、食べやすい長さに切る。
5 みょうが20gを細切りにし、5分ほど水に漬ける。
6 三つ葉1本をざく切りにする。柚子皮少々を細切りにする。
7 3と4を鍋に入れ、昆布ダシ400ml、酒50ml、みりん30ml、薄口しょうゆ10ml、塩少々
で加熱し、すまし汁を作る。
8 椀に2を入れて7の汁を具と共に注ぎ、5と6を上乗せする。

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