場数がものをいう

県内某寺院で法話を行いました。

このお寺は立派な庭園で有名です。裏庭ですらこれほど整備されてきれい!心が洗われます。


と同時に、前日の掃除大変だっただろうな・・と。
いくら日頃きれいにしていても、風の強い群馬では数日ほっておいたら落ち葉が散らばってしまいます。ご住職の心づかいとご苦労に頭が下がります。

法話の前に、琴の演奏が行われました。
住職のはからいで、なんと鐘楼堂(鐘つき堂)の上に演奏者が登ってのコンサート。
これは始めてみました。しかし境内のどこから見上げても演奏者が目に入り、音も良く響いてなかなか良い感じです。高所恐怖症の演奏者はいなかったようです。
今年は寒いので桜はまだでしたが、日本晴れの中、心地よい春風を楽しみながら琴の調べを楽しみました。

続いて私の出番は本堂で。
古式に則って行うと、両側に聴衆が別れて座ることになるのですがこれはその後の法要を考えるとやむを得ません。目の前に皆がいるのと違い、両脇に目線を配りながら話すのは首がグキグキっと痛くなります。題は「供養の心~亡き人への恩がえし~」みなさん熱心に聞いて下さいました。
やはり法話も料理も場数です。
経験を積むほど、反省と改善点を活かしてクオリティが上がりますが、そもそも若手僧侶にはこうした正式な説法の機会はなかなか回ってこない傾向にあります。しかしありがたいことにここ数年はたくさんの依頼があり、自分の修行としてありがたく務めさせて頂いております。
今回も御依頼下さった住職と、聴衆の皆さんに感謝・感謝です。

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