「 典座和尚のひとりごと 」一覧

修行僧の長寿健康の秘訣、納豆

納豆は本当に体に良い食品です。 各種ビタミン類が豊富で、特にビタミンk2はカルシウムとともに骨を強くします。またマグネシウムなどのミネラル類、腸内フローラにも良い影響をもたらす乳酸菌と食物繊維が豊富で免疫力を高めます。なんと納豆には殺菌作用があり、0157に対しても有効なんだとか。虫歯菌にも抗菌するため、口内環境にも良いそうです。また有名なところでは納豆は血をサラサラにし、血栓を溶かす効果があるということで高血圧や脳梗塞心筋梗塞の予防にも効果的です。納豆かけご飯は血糖値も上昇しにくいという実験結果もあるようです。「納豆好きは色白美人」というように、美肌効果も高く、ダイエットにも適しています。 

なっから納豆好き!群馬県

記事の概要を紹介すると ●総務省の調査「納豆の一世帯あたりの年間支出金額」で、全国の主要都市の中で群馬の前橋市が第3位!ここ10年ほど、おおむねトップ5を堅持している。これは納豆で有名な水戸よりも上。 ●納豆は交通が不便だった時代、冬にも保存できる山間部の貴重なタンパク源として食されたため東北や北関東で人気が高いと推測できる ●調査結果では西日本の順位が低い。西日本は海産物を長期保存していたため納豆へのなじみが薄いのではないか その他、群馬の納豆をめぐる現状等が書かれています。 「納豆のまち」水戸に勝つという快挙、すごいことです。なお私はここ数年、自宅で夕食をとれる日は必ず納豆一パックを食べています。1食20円を300日分として年間に6000円、このデータは「一世帯」での平均ですから私一人で確実に平均的群馬県民の納豆消費量を超えています。 私が子供のころは、近所に納豆屋さんがあって、毎朝早い時間に自転車に乗って、出来たての納豆を売りにきていた記憶があります。なんか笛のようなのを吹きながら、「な~~っとお~~やあ~~」と言いながら村々を回っていました。こどもたちがみんなでそのかけ声?のマネをしてもプロのようにうまく音程がとれなかった思い出があります。納豆屋さんは通学路にあったので、朝の登校時には良い匂いがしていました。その納豆は今のような市販のタレなどついてなくて、家のしょうゆで味をつけて食べていました。そのためちょっとしょっぱい味になりやすく、白いご飯が進みました・・・今はもうその近所の納豆屋さんも廃業してしまいましたが、当時から納豆大好きっ子でした。やはり食の嗜好というのは幼少期や成長期の経験が大きく影響していると思います。それが何代も続けば文化となるわけで、西日本の方で納豆が苦手という方が多いのは、そうした馴染みや文化の問題もあるのだと思います。永平寺修行時代にも、納豆を使った献立を作る際にもう臭いをかいだだけでどうしてもダメ、と苦しんでいた台所仲間がいました・・・私など納豆ならいくらでもイケますが! 

老神温泉花火大会平成30年夏

平成30年、利根ふるさと風の祭 老神温泉花火大会が行われました。 華やかさと儚さの競演を観ると、いつも夏の終わりを感じます。当地では暑くて眠れない今年の夏の異常な高温の夜が嘘のように、ここ数日は朝方12度前後の半袖では肌寒い気温が続いています。まだ日中は気温が上がるため、急激な気温変化で体調を崩さないように気を付けたいと思います。

仏教誌『大法輪』9月号で執筆

仏教誌『大法輪』9月号に執筆しました。 今回の特集はかなりユニークです。大法輪誌とのおつきあいも長いのですがかなり攻めていると思います。 特集「仏教でやってはいけない10ヵ条」と題しまして、編集部がカテゴリーごとに10の禁止事項を設定し、各執筆者がその理由などを展開していくという形です。 たとえばわかりやすいカテゴリーでいうと、「お寺参りでやってはいけない10ヵ条」の中には「境内で断りもなく飲食すべきではない」「勝手に写真を撮ってはいけない」「仏像が仏画に勝手に触れてはいけない」「参道の真ん中を歩くべきではない」というような項目があり、各禁止事項の解説をよめば、それはつまり「お寺参りの際に気をつけるべき点」が10にまとめられているということです。 「気を付けるべき点」として10項目羅列するよりも、「してはいけない点」として挙げた方が記憶に残りやすいような印象ですし、いつもと少し変わった視点で特集を組んだなあという気がします。 読者にとっては「葬儀社を安さだけで選ぶべきでない」「喪主や遺族に故人の死因をぶしつけに聞くべきでは無い」「古い塔婆を放置するべきではない」というような、宗派を超えた実用的知識も役立ちますし、僧侶である私自身、「施餓鬼作法が終わったらその場所を振り返ってみてはいけない」「他の宗教を信じる人に密教を説いてはいけない」「橋の上で杖をついてはいけない」など他宗派の教えで知らなかったことや参考になったこと、あるいは「本尊にお供えしたお供物のお下がりは食べてはいけない」というような普段自分で説いていることと全く逆の見解も載っていてある意味驚きました。もちろん、それはどちらが間違いと言うことではなく、他見解を知ることが良い勉強になりますね。 後は「読経は近所迷惑になるほど大声でするべきではない」「大声で念仏をすべきでない」など、確かに曹洞宗でもそうした教えが明確にありますが、宗派が異なるとその理由が違う点などおもしろいなあ、と感じながら読みました。 なお私が担当したカテゴリーは「在家信者がやってはいけない10ヵ条」。 お題が難しいのに割り当て文字数が少なくて、踏み込んだことが書けず、表面的にまとめるしかなく苦労しました。 

誤解されているみょうが尊者の故事

みょうがを食べると忘れ物をするとか、テストの点が悪くなるとか言いますね。 これはひどい誤解であります。  昔、周利槃特(チューダパンタカ・周利槃陀迦・修利槃特・須梨槃特などとも書きます)という出家者がお釈迦様の弟子になりました。彼はものすごく記憶力が悪く、自分の名前も覚えられないために名札を首から下げていたそうです。説法も理解できずに苦しんでいましたが、お釈迦様は彼に「塵を払い、垢を落とさん」と唱えながら「皆の履き物を掃除する修行」の課題を与えました。履き物の泥や汚れをきれいにするのはとても大変でしたが、彼は嫌がらずに一生懸命それをこなし、やがては自らの心の塵や垢、つまり煩悩まできれいに落ちて悟りの境地に達し、阿羅漢の位を得たのです。  そして槃特尊者の死後、埋葬されたお墓から生えてきたのがミョウガです。  尊者が昔自分の名前を荷なっていたため、「茗荷」と呼ぶようになった・・・という話が日本で「ミョウガ宿」という昔話でおもしろおかしく広まったためにミョウガ=物忘れという不名誉な誤解を定着させることになりました。(ちなみにミョウガ宿というのは欲の深い宿の主人が、金持ちの客にみょうがをたくさん食べさせて財布を忘れていかせようとたくらんだものの、自分が宿代をもらうのを忘れてしまって損をしたという広島県に伝わる昔話です)  しかしですね、私はその昔話に惑わされることなく、本来の槃特尊者の故事の方を重んじるべきだと思います。難しい仏教理論がわからなくても、お経が覚えられなくても、みんなが嫌がる辛い仕事を挫けることなく地道に続けて悟りを得た、これはもう私たちにとって最高の修行の見本ではありませんか。 またミョウガは「仏のご加護」を示す「冥加」の字も充てられるありがたい食材です。薬味としても独特の香りと食感がたまりません。 少なくとも私は、ミョウガを食べることで槃特尊者にあやかって、毎日のなすべきことを嫌がらず、コツコツと真面目に続けようと思います。だって私なんかこどもの頃からミョウガ大好きでたっぷり食べてますけど試験の成績はいつも良かったですよ? 「ミョウガ=物忘れ」どころか、「ミョウガ=まじめな努力」、のイメージを広めていきたいと思います。