お盆ロードは始まったばかり

いよいよ八月に入り、お寺が一年で最も多忙な時期となりました。

よく、「お寺はのんびりしていていいよなあ~」というようなことをおっしゃる方がおられます。
まあ昔話に出てくるようなほんわかゆったりしたお寺のイメージが強いのでしょう。
単純比較はできませんが、ある意味世間一般の会社勤務よりもお寺の方が激務だったりします。

特に8月の忙しさは別格です。すでに7月から、お盆に向けて色々準備を進めていますが、今日から16日までに約2週間が大詰めの時期になります。今年は16日までにお経が無い日は3日間しかないのでよく考えて作業を割り振らないとお盆当日までに全ての準備を終えることができなくなってしまいます。
7月は何とか時間を見つけて毎日ブログを更新することができましたが8月上旬はそんな時間はありません。あらかじめ7月に撮った写真と書きためた記事を少しづつ公開していきます。

さて、今日はお墓への道を草刈りしました。


この時期の草が伸びるペースはまさに爆発的スピードで、一ヶ月ほど前にきれいに草刈りしたばかりなのにもうこの状態です。


登り坂を草刈り機で進んでいくのはかなりの重労働です。大粒の汗を流しながら一歩一歩進めます。


約100mの参道を無事刈り終えました。すっきりして良い気持ちです。


続いて石などが多くて草刈り機の刃を近づけることができない場所などに除草剤を撒きます。
このタンクには約20リットル入るので、だいたい20キロくらいの重さになります。これを背負って登り坂を進むのはこれまた大変な修行です。
墓石の周囲など、要所に除草剤を撒き、お墓の周りをきれいに掃いて作業終了です。ほぼ休まずに4時間の作業となりました。

ところでここ数年の暑さは、根性や気合いでなんとかなるレベルではありません。
永平寺の修行中は、若かったこともあると思いますがここまで暑くはなかったように思います。真夏の草むしりもここまではつらくなく、頭にはタオルを巻いただけで、終わるまで水分補給も特にしなくても大丈夫でした。

寺に戻って住職になった後も、しばらくはそんな感じで問題なかったのですが、ここのところの暑さにそれは通用しません。
和尚は髪の毛がないのでダイレクトに日光が頭に降り注ぎます。私だけかもしれませんが、帽子をかぶらずに外に出ると短時間で具合が悪くなってしまいます。

ですからこうした屋外作業時には頭にタオル2枚+麦わら帽子の重装備で身を固めて臨みます。
それでもうっかりすると気持ち悪くなってしまうので、今回は新アイテムを導入しました。


まずはドリンクボトル。保温性があり、氷を入れても1リットル入ります。
だいたい4時間の作業で1リットルのスポーツドリンクを飲みきるくらいです。これをベルトで結んで肩からぶら下げ、喉が渇いたらすぐに飲むようにします。
今までは軽トラックの荷台にドリンクをおいておき、草刈り機のガソリン補給時などにトラックに戻ったついでに飲んでいましたが、それだとついつい水分補給が遅れてしまいます。
トラックからだいぶ離れて作業をする場合はこうしてボトルをぶら下げるのがベストです。
これはワンタッチでフタがあいて飲み口が出るので作業時にも簡単に飲めますし、すぐにフタを閉めることもできて大変便利です。


続いて首を冷やすアイテム。冷凍庫で凍らせて使う氷枕です。
今まで、保冷剤を首に巻くマフラーのようなものを使っていましたが、これだと作業後30分くらいで保冷剤がぬるくなってしまい持続性に問題がありました。そこで睡眠時に使う氷枕に眼をつけました。これだと3時間ほど冷たさが持続して最高です。


これをタオルで作った手製のカバーに入れて、首筋の後ろに巻き付けます。
ちょっと重くて大変ですが、その代わり常に首の後ろを冷やした状態が持続できます。首には太い血管が通っていて、ここを冷やすと熱中症になりにくいのです。同時に首筋に直射日光が当たらないように隠すこともできて一石二鳥です。

今まではだいたい墓地の草刈りにいくと軽い熱中症になり、気持ち悪くなってしまっていたのですがこの2アイテムのおかげで、今回のハードな草刈りはまったく問題なく終えることができました。
これに塩分補給の塩飴をポッケに入れておきなめればバッチリです。われながら良い新兵器を導入することができて満足です。

どんなに辛い作業でも、その辛さの中に楽しみを見つけて前向きに取り組むのが禅の教えなのですが、これだけ暑いと肉体的な限界はどうにもなりません。人気が無い墓地の前でぶっ倒れて誰にも気づかれない、なんてことになったら困ります。残念ながら修行不足の身ですので、精神だけで足りない部分は便利アイテムでしのぐしかありません。

さて、あと2週間、お盆までの長い道のりは始まったばかりです。気を抜かずに頑張ります!

   

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Posted by 管理主宰者・典座和尚