シナモンの魅力~渋川錦光堂のこがねいも

銘菓錦光堂こがねいも

◇こがねいもの特徴とレビュー

渋川市はまあだいたい日本列島の中心あたりに位置するため、「日本のヘソ」といわれています。(他にも自称諸説あり)日本のど真ん中渋川市の銘菓、こがねいもを紹介します。

小さい頃、渋川在住のお檀家さんが、お寺のご本尊さまに、とお供えしてくださったのを食べたとき、なんともいえない不思議な感じがしました。とにかくそれまでに口にしたことがない、はじめての味でした。その違和感がなんなのか小学校低学年の私にはわかりませんでしたが、今になって思えばその理由はシナモンの風味だったのです。

こがねいもはしっかりした外皮であんが包まれたややこぶりの細長いお菓子です。ほどよい堅さを保ちながら、口中ではホロリと崩れる絶妙な柔らかさを実現させたところに老舗の技術を感じさせます。菓子名から、サツマイモのあんかと思われがちですがあんは白いんげん主体です。おそらく菓子名は、外見が蒸かしたサツマイモに似ているからではないでしょうか。なお紫のパッケージの方は、あんに紫芋が使われているようで、紫色の鮮やかなあんが楽しめます。

そして桂皮末・シナモンがこのお菓子最大の魅力で、とても良い大人のアクセントとなっています。似たようなお菓子はたくさんありますが、子供ながらにこれはちょっと他と違うぞ、と思わせたのはとにかくシナモンの絶妙な使い方にあったのです。シナモンが苦手な方もおられるでしょうし、平凡な思考では和菓子にわざわざシナモンは加えないでしょう・・・しかしその常道をあえて外して挑戦したところに、このお菓子をやみつきにさせる原因があると私は思っています。

この表面のベルベットのようなきめ細やかな美しさ、どうですか・・・また食べたくなる魅力は、シンプルさの中にこそあると思います。

銘菓錦光堂こがねいも

銘菓錦光堂こがねいも

◇錦光堂さんの位置とネットショップ

お店はJR上越線渋川駅から車で5分ほど、徒歩でも10分程度の場所に本店があります。渋川駅は新幹線が停まらないためなかなか立ち寄りにくいという方は錦光堂さんのネットショップで通販もしていますし、新幹線が停まる高崎駅の売店でも販売されています。

ただの甘い和菓子に飽きた方、ぜひこのシナモンの魅力にはまってみてください。

渋川錦光堂地図

銘菓錦光堂こがねいも

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