金時煮豆_春彼岸お供え膳番外編

金時豆の煮豆レシピ

春のお彼岸もあと二日です。最後の一品は明日の最終日に紹介するとして、今日は今回のお供え膳の番外編として、先日の金時豆ごはんの際に圧力釜で柔らかくした金時豆にひと手間加えて煮豆を作ってみましょう。この煮豆は春彼岸お供え膳の献立の中には含まれていませんが、関連食材ですのでこのお彼岸中に紹介致します。

昔は冬になると、囲炉裏やストーブなど一日中火がついている暖房器具を無駄にしないよう、長時間加熱する必要がある煮豆の鍋を載せてコトコトと炊いていたお宅がたくさんありました。しかし現代の暖房はファンヒーターやエアコンが主流で、鍋を上に載せることができませんね。長時間加熱する豆料理が敬遠されるのもしかたないのかもしれません。
市販の煮豆も手軽で良いのですが、自分で作った方が甘さや堅さを自由に調整できますから一度お試し下さい。なおこの煮豆を明日紹介する精進デザートでも利用します。

金時豆のホクホクした食感と、口中でとろける甘みがたまらない逸品です。

1 金時豆ご飯レシピの際に紹介した、圧力鍋で柔らかくした豆を使います。

今回はわかりやすくするために1/2カップ戻した金時豆のうち半分、つまり1/4カップ分を煮ますが、煮豆は長く日持ちしますし、せっかくならば1カップ分以上を一度に煮た方が良いと思います。その場合、今回の表記レシピは金時豆を1/4カップ分の分量なので、1カップ分つくるなら砂糖などを4倍にしてください。

金時豆の煮豆レシピ

2 水または昆布ダシ1カップを注ぎます。

金時豆の煮豆レシピ

3 砂糖大さじ1、ザラメ砂糖小さじ1を加えて弱火で加熱します。この分量だと、豆の風味を活かすためと、他の料理とバランスをとるためにほどほどの甘さに仕上がります。甘いのが好きな方や、長期保存をしたい方は増量して下さい。

金時豆の煮豆レシピ

4 ごく弱火で40~1時間程度コトコトと煮ると、煮汁が蒸発して、下の写真のように豆とおなじくらいに減ってきます。このあたりでみりん大さじ1と塩少々を加えます。

指定時間よりも早く煮汁が減ってきたなら、火加減が強い可能性が高いです。火加減が強いと、豆の皮が破れてしまいます。柔らかくふっくら仕上げるには弱火がコツです。

この1時間弱、ただ待っているのではなく他の料理を進めて良いのですが、くれぐれも焦げ付きにはご注意下さい。ちらちらと気にしながら同時進行ですよ、間違えても別室に行ったり外出したりしてはいけません。

金時豆の煮豆レシピ

5 さらにそのまま弱火を続けると、煮汁がほぼなくなって、下の写真のように泡っぽくなります。ここでほっておくと焦げるので見逃さず、鍋を傾けて煮汁を全体にからめるようにして1分ほど転がします。

金時豆の煮豆レシピ

6 火を止めると、このように煮汁が1ミリくらいになります。この1ミリの煮汁が、沸騰して上のように泡状になっていたのです。鍋にフタをして、30分くらいおいて味をなじませたらできあがりです。

金時豆の煮豆レシピ

昔ながらの方法で、豆を戻すところから始めると、丸二日はかかりますが、圧力鍋を利用すれば、圧力鍋の段階でかなり柔らかく仕上がるため、その後味付けのために煮るのは1時間程度で充分、しかもこうして皮がやぶれにくく、ふわふわに仕上がります。

このままうつわに盛れば、おかずにもよし、ちょっとしたお茶菓子にもよし、お弁当にもよし、とても便利な一品となりますよ。

金時豆の煮豆レシピ

金時豆の煮豆レシピ

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