Do It Yourself

DIYという言葉をご存じでしょうか。

Do It Yourself の頭文字をとった略語で、「自分でやってみよう」という意味です。NHK教育でも、「住まい自分流~DIY入門」という番組を毎週放映していますので、知っている方も多いと思います。

(社)日本DIY協会によると、DIYとは「住まいと暮らしをよりよいものにするために、自らの手で快適な生活空間を創造すること」と定義されています。要するに、手作りで木工とか土木などの住まいに関係する工事を行うことで、広い意味ではガーデニングなども含まれています。ただ、同じ手作りでも料理とか彫刻などはDIYに含まないようで、あくまでも住居に関係する内容を指してDIYと呼ぶのが一般的です。 自己紹介プロフィールにもあるとおり、私の趣味の一つは「日曜大工」です。これは中学校のころから続けている趣味で、当時は大工さんにあこがれていました。何かを自分で作る、という血が料理好きにも通じているのだと思います。

乱暴な言い方をすれば、日曜大工とDIYはほとんど同じ意味で、たとえヘタでも良いから自分でいろいろ工夫して苦労して作るところに良さがあると思うのです。

正直言って、材料の価格と仕上がりの良さを総合的に判断すれば、多少費用がかかってもプロに依頼したほうが良いと思います。しかし、仕上がりに問題があっても、自分で汗を流して作ったものには愛着がわくものです。料理も同じで、プロの料理はおいしいかもしれませんが毎日続いたら飽きてしまうのです。多少味に問題あっても心がこもった手料理の方がいいじゃあないですか。


Do It Yourself

↑建築予定地

ということで今回は境内の一番端にある物置の隣に小屋を作ります。土地の自由が効くのは田舎ならでは。ちなみにあまり詳しくありませんが6畳を超える建物を作る際は制限がありますので要注意。


Do It Yourself

↑屋根を張る管理人。

田舎には、「ホームセンター」といわれる巨大な店があり、DIYに必要な材料や工具が揃っていて、小学校の時から愛用しています。ホームセンターをぶらぶら歩いて珍しい工具や商品を見て歩くだけで2時間は飽きません。都内に住んでいたときも、三田にあるホームセンターによく行っていましたが、田舎のホームセンターは規模が違います。おそらく都会の方が見たらおどろくほどの広さと品揃え。野球場とかサッカー場なみの広さです。材木から外壁材まで、売っている物で家を建てることができ、プロの大工さんたちも良く買い物に来ています。

ホームセンターで材料を買い込み、略図面を作って組み立てていきます。今回は、骨組みは「単管」と呼ぶ鉄パイプです。工事現場の仮設足場などに使われているアレです。最近は鉄が高いので以前より値上がりし、3mで1000円くらいです。それを組んで屋根に板を張り、「波板」と呼ぶアクリルパネルを載せて防水します。

本業や境内掃除の合間に行うため、少しづつしか進みませんがコツコツと仕上げていくつもりです。田舎の和尚はこういうこともオールマイティにできなくてはつとまりません。「木魚の棒より重い物を持ったことがない」なんて揶揄されることもある、文化的なイメージが強い和尚の日常ですが、田舎の禅僧はなんでも自分でトライして精進します。

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