本年も一年間ありがとうございました

あと1時間もすれば今年もおしまい、もうすぐ除夜の鐘が始まります。あいにく朝から雪がふり、今年の除夜の鐘はかなり寒そうです。

毎年、大晦日を迎えると「一年間早かったナー」と思うのですが、今年は特に例年以上に強くそう感じています。

5月に「結制法要(けっせいほうよう)」という僧侶としての大行事を周囲の御助力のお陰で無事つとめることができましたが、その準備と事後処理等で今年の前半は非常に忙しい毎日が続きました。そして後半には、前半に料理教室や講演などを断ったせいもあり、とても多くの取材・講演・精進料理教室・テレビ出演・新聞や雑誌等の原稿執筆が続き、本当に数日おきに締め切りをむかえるような忙しさに追われました。締め切りのストレスというのは相当ですよ。かなり身体に悪いような気がします。ブログの更新どころではない日々が続き、なかなか記事も更新できずに申し訳なく思っております。

忙しいと時間が過ぎるのが早く感じますが、本当に今年はノンストップの一年でした。
ただ、充実していたことは確かなのですが、やはり少し立ち止まって反省したり考えたりする余裕がないとなかなか自分の成長につながらないような気がするため、来年はもう少し余裕を持って依頼を引き受けようかとも考えています。

何にせよ、皆様のおかげで何とか今年も一年無事に過ごすことができ、お世話になった皆様には深く感謝しております。

ここ数日は、新年の準備の合間を縫って、一年間お世話になった台所の大掃除をしておりました。
特に手間がかかるのが換気扇のフードにたまった油の掃除です。家庭用の換気扇と違い、巨大な羽がついているのですが、空気中の油を屋外に出さないために、ステンレスの格子のようなしくみになっています。油だけがこの格子にぶつかって付着し、空気だけが外に逃げるのです。

その格子を取り外して洗剤を混ぜた熱湯に数時間つけ、汚れが浮いてきたらスポンジでよくこすって頑固な油汚れを落とします。ステンレスのフチの部分が鋭利なので、素手だとすぐに切ってしまいますから、この掃除には厚手のゴム手袋が欠かせません。

調理台も磨き粉をまぶしてよく磨き上げ、最後にアルコールスプレーを吹いて拭き上げ、除菌します。

そして最後に一年間使って黒ずみや包丁の切れ込みが入ったまな板の表面を電動ヤスリで削ってきれいにします。汚れや傷は表面だけなので、こうしてヤスリで磨けばまた新品同様のきれいなまな板が復活します。木の良い香りがふたたび漂います。

お世話になった台所をピカピカに掃除して、清浄な中、感謝のお経をあげました。また来年もこの台所で精進料理の道を歩みたいと思っております。

来年もどうぞ当ブログをよろしくお願い申し上げます。

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