拙著2冊好評増刷完了のお知らせ

今年はもう9月だというのにものすごく暑いですね。
何枚も法衣を重ね着して、腹の底から大きな声を出すと滝のような汗が額から流れてきます。

先日ある御檀家さんの家で法要を行った際、お経の最中に、施主であるその家のおばあちゃんが席を立ってなにか奥の方でゴソゴソしはじめました。
どうしたのかな、と気にしつつ読経を続けると、おばあちゃんは奥の物置から扇風機と延長コードを出してきてくれ、私に風がくるように扇風機を向けてくれました。

まあそれくらい私が汗をダラダラ流していたので、見るに見かねて扇風機をあてて下さったのですが、実は法要中に扇風機を僧侶に向けるのは御法度です。
なぜなら、僧侶に風がくるということはそのすぐ前にある祭壇にも風があたるため、ろうそくが消えてしまい、またお焼香の香炉の煙がビューッと流れてしまったり、ひどい場合は灰が吹き飛んだりすることもあります。
そのためせっかくのおばあちゃんの好意はお気持ちだけありがたく受け取って、扇風機は参列している皆さんの方に向けてもらいました。
でもそういう優しい気持ちは嬉しいものですよね。

さて、私の著書がこのたび増刷されましたので御案内します。

『永平寺の精進料理』(学習研究社)第14版増刷刊行

『典座和尚の精進料理』(大泉書店) 第3版増刷刊行

「和尚さんの本を買おうと思って本屋さんに行ったけど、本棚に置いてなかったよ」
とよく言われます。
そういう場合は「うーん、じゃあ本屋さんに注文すれば取り寄せてくれますよ」と答えるのですが、中には「それがね、注文しようとしたら、今問屋さんにも在庫がないからいつ入荷するかわからない、って言われちゃったよ」という反応が増えてきました。

自分で言うのもなんですが、現在精進料理に大変な注目が集まっていることもあり、結構よい売れ行きのため、一時的に在庫がなくなってしまう場合も多いようです。
書籍の流通についてはよくわからないのですが、そういう場合は注文してもなかなかすぐには入荷しない場合もあるのだとか。一度在庫がなくなると、次は注文がある程度貯まってからでないと増刷の運びにはならないようなのです。

そのため、当サイトでは、比較的すみやかに確実に自宅に発送してくれる書籍通販サイトアマゾンの利用ををおすすめしておりますが、年配の方にとってネットはなかなか敷居が高く、やはり書店での購入を望む方が多いようです。

現在出版業界もいろいろと運営が厳しいようで、なかなか簡単には増刷されないのですが、このたび出版社さまのご英断により、上記の2冊がそれぞれ増刷されました。
今なら確実に在庫がありますので、今まで入手できなかった方、ぜひこの機会に早めのご注文を賜りますようご案内申し上げます。
なおそれほど多くの部数を刷ったわけではないため、あまりゆっくりしていると再び在庫がなくなってしまうことが想定されます。繰り返しますが、ぜひともお早めのご注文をどうぞ。

それにしても、『永平寺の精進料理』についてはすでに初版から7年を経過したにもかかわらず未だに売れ続け、14版まで来たというのはすごいことだと思っております。
もちろん第一には永平寺のお力もありますが、関わって下さった多くの方々と読者のおかげだと感謝しております。
『典座和尚の精進料理』についても、同様に息の長い売れ行きとなることを願っております。

 

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