「もっちり米粉兵糧丸」  御菓子司 かねもと

田中好子さんゆかりの和菓子「優悠と」かねもと

今回紹介する「御菓子司 かねもと」さんはあの大女優、夏目雅子さんのお母さまの実家としても有名です。若き日のご本人が店番をなさったことがあったとか?近所の方が買いものに行って、あまりに美しい女性がレジをしていてビックリし、すぐに話題になって皆でおしかけたことがあると言う話を聞いたことがあります。

また夏目雅子さんのお兄さんと結婚なさったキャンディーズの故・田中好子さんもご親族で、田中好子さん直筆の書を用いてデザインされた「優悠と」と名付けられたとても綺麗な和菓子が有名です。ファンの方にとっては一度は食べてみたくなる逸品ですね。

もっちり米粉の兵糧丸_菓子司かねもと

もっちり米粉の兵糧丸_菓子司かねもと

かねもとさんのお店の外観はまるで都内の高級菓子店のようなすっきりしたおしゃれな造りです。大通りに面した他店と異なり、ちょっとだけ奥に入った細道にあってわかりにくいかもしれませんが、すぐ近くにある「須賀神社」(すがじんじゃ)を目安にすると良いでしょう。

須賀神社は文和年間(1353-1355)沼田城主沼田小次郎が別の場所作った城下の鎮守社を、真田丸で一躍脚光を浴びている真田伊賀守信幸が沼田の町割りを再考して大規模な移転土木工事を断行した際に今の地に移されたと伝えられています。

グリーンベルで開催されている「真田丸展」から徒歩で約5分ほどのすぐ近くです。真田信幸にゆかりある須賀神社をお参りしてからかねもとさんに立ち寄るルートをお薦めします。

かねもとさんもまたお寺業界で馴染み深い和菓子店です。先日紹介した大丸屋さんが比較的観光者や家庭向けの幅広くなじみやすい客層をターゲットにしているのと比べて、かねもとさんの和菓子はいわば「純和菓子」とでもいいますか、より手間がかかった、昔ながらの職人さんが作った美しく格調高い和菓子のイメージです。

たとえば茶席や茶会で出されるお上品な和菓子、といえばわかりやすいでしょうか。もちろんなじみやすいお菓子も扱っていますが、特徴としてはやはり純和菓子だと思いますね。茶道の関係らしき和服の女性がおつかいにきているのを店頭で見かけます。

そして純和菓子だけでなく美味しい洋菓子も店頭に並ぶ、お菓子好きにはたまらないお店です。

もちろんあくまでも私の主観ですが、包装紙や箱などもかなり落ち着いた雰囲気の高級感があふれ、手土産としてお寺さんに持参するときなどによく選ばせていただいております。

そんなお菓子司かねもとさんのFacebookページはこちら

以下沼田市HPから引用です

「米粉を使ったもっちり生地の中には、季節のフルーツ等を練りこみさわやかな風味に仕上げた餡がたっぷり。1箱6個入り 店頭価格:1,080円(税込)住所:沼田市坊新田町1233   電話:0278-24-5678」

もっちり米粉の兵糧丸_菓子司かねもと

かねもとさんの兵糧丸は個包装にそれぞれ「上州沼田 真田兵糧丸」のラベル付きで、とても丁寧です。一度に食べきれなくて保存するための小分けなら、ここまで凝ったラベルにする必要はありませんよね。しかしあえてこうしてあるのは、小分けして別の人が食べる際、その一人一人にお菓子の名前や雰囲気などを知って欲しいという気遣いでしょうね。お土産として職場にもっていき、分ける際や、来客にお出しする際にも適した包装だと思います。

もっちり米粉の兵糧丸_菓子司かねもと

もっちり米粉の兵糧丸_菓子司かねもと

ブルーベリー、いちご、りんごの三種が2個ずつ入っていて、個包装のラベル下部に書かれています。どれも沼田市の特産果物ですね。

そして米粉が使われており、もっちりとした食感の外皮はどら焼きにも似た柔らかめでふっくらした風味です。他の店の兵糧丸と違い、上面に真田の家紋である六文銭があしらわれています。これは真田丸好きの方にはたまらないデザインですね。ちなみに沼田市には真田家ゆかりのお寺がたくさんありますが、そうしたお寺では寺紋が六文銭なのでそうしたお寺のお茶菓子にもピッタリだと思います。

もっちり米粉の兵糧丸_菓子司かねもと

中はしっとりした甘さ控えめのあんがたっぷり詰まっています。これはリンゴ味のあんですが、ほんのり酸味が利いたリンゴの味が口中に広がり、米粉を用いたもっちり外皮と一体になって嚙むほどに幸せが広がります。

もっちり米粉の兵糧丸_菓子司かねもと

ちなみにかねもとさんの真田関連でぜひお薦めしたい和菓子をご紹介します。

まずは「上州真田餅」

兵糧丸と似た感じですが、平べったくてどら焼きを小型にしたような形状で、あんは果物でなくいわゆる伝統的な小豆のあんこです。個人的には小豆のあんこがたまらなく好きなので、兵糧丸とこちらとどちらか選べと言われたら食べる前に3日は迷ってしまいますね。

もっちり米粉の兵糧丸_菓子司かねもと

もっちり米粉の兵糧丸_菓子司かねもと

もっちり米粉の兵糧丸_菓子司かねもと

そしてもう一つ「真田太鼓」

これは真田信幸が沼田城から出陣する際に打ち鳴らされた出陣太鼓を型どったサブレです。沼田城は河岸段丘の高台の上に築城されたため、出陣を告げる勇ましい太鼓が風に乗って眼下の街じゅうに鳴り響いた場面が思い浮かびます。ネーミングと形だけで悠久の歴史ロマンを感じさせるお菓子ですね。

甘酸っぱく爽やかなパイナップルとさくらんぼ風味あんが包まれています。和菓子的な包装ですが味わいは洋菓子風味で、その意外なギャップも茶席の話題になりますね。

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