平成29年東京盆・七月盆のお供え膳記事スタートします

平成29年東京盆のお供え

まもなく梅雨もあけ、今年も暑い夏とともにお盆がやってきます。

亡き方々の魂が懐かしいわが家に戻ってくるお盆には、現世に生きる私たちがまごころをこめたおもてなしでお迎えしたいものです。

○七月盆の期間はいつ?

お盆の行事は古くから行われているため、旧暦にしたがって八月中旬に行われる場合が多いのですが、東京など一部の地域では新暦の七月にお盆を行います。暦の関係もありますが、たとえば東京では田舎から上京した方も多く、東京の家では七月にお盆の行事を行い、八月には田舎の実家や親族の家に帰省してそちらでもお盆を行う方も多いことでしょう。

平成29年東京お盆期間

新暦の七月盆は、七月十三日にお墓参りをしてお迎えの儀式を行い、十六日に送るのが一般的です。今年は十三日が木曜日、十六日が日曜日です。十三日は平日ですから仕事の関係で、お墓参りのお迎えができない方も多いでしょう。その場合は1週間早く、明日あさっての八日(土)九日(日)にお墓参りだけしておくのも良いと思います。住職によって考え方は異なりますが、なにがなんでも絶対に決まり通り、伝統通りにしなくてはいけないというわけではないと私は考えています。十三日にお仕事で遠方のお墓に行けないなら、じゃあ行かない!というよりは、前の週にお墓に行って少し早くお墓の掃除とお参りをすれば良いと思います。
肝心なのは、自分があまり無理せずできる範囲で、まごころを表すことだと思います。手抜きして雑にしているのか、やむなく略しているのか、ご先祖様や亡き両親はすべてお見通しのことですから。

そろそろお盆の準備をしなきゃあ、と思って当サイトにお越し下さる方も多いでしょう。(ありがたいことに、毎年この時期になるとお供え膳の記事にアクセスが急増します)

本日から数日かけて、お盆のお供え膳に関する記事を紹介致します。

昨年、都市部の部屋でも無理なくできるお盆の飾り付けについて解説しましたので、初めての方はこちらの記事もご参照下さい。

小規模なお盆の飾り付け手順

仏壇前にお盆棚を飾る手順。

すでに六月後半から、地元のスーパーでもお盆棚(お盆で自宅に戻ってくる故人のみたまをお迎えする祭壇)の見本が並んでいました。仏具屋さんではなく、ふつうのスーパーで売っているところが時代を感じますね。スーパーで手軽に買えるのは良いことですが、仏具店と違いあれこれ細かい部分を確認できないのはデメリットだと思います。まあ細かい配置方法などは典座ネットで確認すれば良い、という方なら問題ないでしょう。

右に見えるのは昔ながらの大きなお盆棚ですが広いスペースがないなら左側のちょっと小さめのお盆棚がおすすめです。左側なら工夫すれば自作できなくもないですが、分解して保存し、来年また組み立てて使うことを考えると市販品が良いかもしれませんね。

もちろん、市販品でなく、家にあるテーブルなどを工夫して飾っても良いですよ。

スーパーで売られているお盆棚 スーパーで売られているお盆棚 スーパーで売られているお盆棚

そして今年は、あまりふだん料理をしない方でもきちんと作ることができるように、お供え精進料理膳の準備の仕方を、基本中の基本から、わかりやすく解説する「基本をまなぼう!かんたんお供え膳のお作法」と題して連載致します。もちろんお供え膳だけでなく、ふだんの精進料理にも役立つ調理の基本知識も含まれています。ぜひご注目下さい。

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