恥ずかしながら風邪をひきました。
万病を予防するという七草かゆを食べたばかりなのに困ったものです。
どうも二,三日前から体調がおかしいとは思っていたのですが、昨日から高熱と咳に悩まされています。おそらく除夜の鐘で数時間厳寒の中に法衣姿で立っていたからだと思います。
連休なので今日は医者にもいけませんでした。明日朝一番で行ってきます。
サイト運営再開以来、せっかく今まで無休で更新してきたブログですので、少々思考回路が停滞気味ですが、風邪にめげず頑張ります。こういう体調が悪い時こそおかゆの出番ですから。
○サツマイモのおかゆ
先日ご紹介したカボチャ同様、そのホクホクした食感と自然な甘さがおかゆに良く合うお薦めレシピです。私が修行道場で典座を務めていた時も、冬の好評メニューでした。
カボチャの場合は、外皮が固いため、皮をむいて、別の鍋で下煮してから、あとでおかゆに混ぜる方法をご紹介しましたが、サツマイモの場合は小さく切って炊飯器に入れれば、下ゆでしなくてもちゃんと柔らかく煮上がります。(カボチャも大きさによっては釜に入れてできないことはないのですが、炊飯器によっては煮えすぎてドロドロになる可能性があります)
ところで、皮をつけたままというのがポイントです。皮があった方が野趣を感じることができて触感的にも視覚的にもおいしい上に、栄養状の秘密があります。
まず、皮の裏側が甘いこと。
次に、もともと食物繊維が多いサツマイモは腸を調えるのに最適ですが、皮の裏側には「ヤラピン」という成分が多く含まれていて、自然なお通じをもたらす効果(ごく軽めの下剤のような効果)があり、便秘解消が期待できます。
また、皮の裏側には「クロロゲン酸」という、ガンや生活習慣病、老化の原因に活性酸素を除くといわれる抗酸化物質が含まれています。
ということでサツマイモの皮をすててしまうなんてとんでもない、是非一緒に調理してください。
1 お米1/4カップ(45cc)をとぎ、水2カップ(360cc)
とともに炊飯器の釜に入れ、30分以上水に漬けておく。
2 さつまいも100gの外皮を、少し色が薄くなったかな、
というくらいまでたわしで良くこする。
(身が出るほどこすってはこすりすぎです)
3 皮をこすったさつまいもを小さな乱切りにし、ボールに
水を張って漬ける。五分くらいするとアクが出て水が
白くなるので、水を取り替える。それを2,3回繰り返す。
4 さつまいもの水を切って、1の炊飯器の内釜に加え、
おかゆモードで炊飯器のスイッチを入れる。
○黒米のおかゆ
先日ご紹介した「きびのおかゆ」に続く、雑穀のおかゆシリーズです。大きめのスーパーのお米コーナーで、小袋300円程度で売っています。最近流行の「薬膳」でよく使われることから、別名「薬米」とも呼ばれます。独特の香りと、ほんのりした甘みが特徴です。その歴史は古く、中国ではながらく宮廷への献上米とされ、楊貴妃が美容食として愛用したといわれます。
白米と比べておよそ食物繊維7倍、カルシウム4倍、マグネシウム5倍、カリウム7倍、ビタミンB1が4倍の栄養素を含みます。黒い色の元となっているポリフェノールが血管を強くして動脈硬化を防ぎ、またガンを抑制する抗酸化作用もあると言われます。。
もちろんおかゆではなくご飯に混ぜて炊いてもおいしいのですが、ご飯にするとけっこうショッキングな色になり、またクセも強いので、はじめはおかゆで慣れてみてはいかがでしょう。
1 お米1/4カップ(45cc)をとぎ、400ccの水
とともに炊飯器の釜に入れる。
2 黒米を大型スプーンに3~5杯ほど加える。
3 30分以上水に漬けてから、おかゆモードで
炊飯器のスイッチを入れる。
☆先日のきびのおかゆよりも水加減を増やしてあります。
その方が淡くて上品な色に仕上がります。
あとは味、色、食感のお好みで水加減を変えて下さい。