日本初の大福が群馬に?その味を直撃体験

美石っころ特許大福_須田彫刻美術館

◇日本初の大福!?特許取得済の大福に興味津々

当寺から群馬の南部に向かうには県の中央を南北に通る関越高速道路を走るのが常道です。しかし近年赤城山の東側を通って南に抜けていく、いわば隠れた裏道がきれいに整備されてからは、特に桐生方面のお寺に行く際に大変便利なのでよく通るようになりました。

都会の方が通ったらきっと驚くほど路傍にな~んにもない道が延々と続くのですが、そこに突然「日本初!」「特許!」こんな衝撃的なのぼりや看板が文字通り突然登場するのです。ここを通る度に、日本初の大福・特許って一体なんだろう?!とすごく気になっていました。地元群馬のこんな山奥に、日本初の大福があるなんてそれまで聞いたことがありません。これは是非一度食べてみたい、と思いますよね。

しかしこの道を通るのはほとんど早朝に行き帰りは夜のため、お店が開いている時間に合わず、またシーズンオフには道路が凍って通る車が激減することもあり、お店自体が長期休業となり、何年もの間ずっと気になっていました。

美石っころ特許大福_須田彫刻美術館 美石っころ特許大福_須田彫刻美術館

数年前ようやく開店時間に通ることができ、このチャンスを逃すわけにはいかないと入店。すると大福屋さんという雰囲気ではなく、一瞬アレ?入り口を間違えたかな?と思うほどでした。

店内には石の加工品やオブジェのようなものが並べられ、そのまま購入できるようで値札もつけられています。

ここは「須田彫刻美術館」で、その受付建物でこの大福が販売されているとのことです。毎回必ずかどうかは保証できませんが、大福を買ったら美術館の入館割引券を頂けました。庭園にはきれいなお花がたくさん咲いていました。お時間があれば展示を見学するとよいでしょう。

美術館は4~11月、10時~16時の営業のようですが、詳細はこちらのサイトでご確認下さい。

美石っころ特許大福_須田彫刻美術館

美石っころ特許大福_須田彫刻美術館

関越自動車道渋川伊香保ICから車で1時間、北関東自動車道太田藪塚ICから車で45分という多少遠い場所にありますが、自然を楽しむには最高のロケーションです。遠方の方はサイトから取り寄せもできるようです。桐生市黒保根町下田沢1444-4

須田彫刻美術館_美石っころ

◇「美石っころ」日本初特許取得済大福の特徴とレビュー

見本品を見る限り、それほど珍しい大福というわけでもありません。ただその外見は、店内でたくさん売られている石に似せたのだろうなあ、とすぐにわかりました。

「あのう、特許というのはどの辺が?」と聞いてみると、生の長芋をあんの中心に入れる技術が日本初で特許取得済、との回答でした。胡麻を加えて石ころのように見せていることから、商品名は 「美味しい」、と「石ころ」 をミックスさせて「美石っころ」というのだそうです。箱の面には、美術館に展示してある石のオブジェがデザインされています。

長芋と胡麻など健康によい食材を多用し、身体に良いという点を強調されていましたが、見た感じでまず思うのはとてもでかいことです。普通の大福の2~3倍くらいの大きさです。石ころというよりも石!という語感が合っているような?それほど大きな大福です。

美石っころ特許大福_須田彫刻美術館

美石っころ特許大福_須田彫刻美術館

最大の特徴は、生の長芋があんの中央に入っている点です。これは確かに珍しい作りですね。長芋を入れるからにはある程度大きく切らないと意味が薄れるため、結果的に全体が大きくなったのではないでしょうか。1個300円(税別)ですが、この大きさであれば価格的には良心的だと思います。

食感は柔らかい皮とあんの中に、生の長芋が入っているため柔らかさとシャキシャキ感が同時に味わえます。長芋が消化を助けるのか、かなりの大きさですが意外とお腹にもたれません。あんの甘さは控えめで、サラッとした印象です。私が行った際は冷凍品でしたが、生の大福とあまり変わらない風味で、それもまた特別な工夫がなされているようです。

日本初!という宣伝文句に興味を惹かれましたが、大福自体が日本初というわけではありませんでした。まあそりゃあそうですね。確かに、長芋を大福と合わせるというのは珍しいアイディアだと思います。ちょっと変わった特大の大福をお腹いっぱい食べたい方、いかがですか。

美石っころ特許大福_須田彫刻美術館

美石っころ特許大福_須田彫刻美術館

美石っころ特許大福_須田彫刻美術館

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