和尚の仕事納め

いよいよ今年も最終日となりました。

皆様にとって今年はどんな年だったでしょうか。私はいろいろありましたが、自分なりに頑張ることができた年だったなあと、ほどほどには満足できました。

さて、年末になると特に官公庁をはじめとした公務員さんや銀行など、年末最後の仕事の日が決まっている業種で、『今日が「仕事納め」』といよく聞きます。和尚さんの仕事納めはいつなのかと言いますと、ないんです、仕事納め。

毎年大晦日ギリギリまでできる限り掃除をして、年末年始の準備を進めます。今日は深夜2時まで除夜の鐘で、明日は早朝から年頭の祈祷法要です。

3日4日は新年の祈祷札をお檀家さんに配り、7日にはお檀家さんが集まって新年の法要、七草粥でもてなす準備もしなくてはなりません。和尚は年末年始だからといってゆっくりする間はないのです、だからこそ師走=ふだん悠々と歩いている和尚さんも走り回るほど忙しい、というのでしょう。

仕事納めを迎えたら田舎に帰省する人、海外旅行に行く人、趣味のレジャーを楽しむ人、自宅の大掃除をする人、なにもせずゆっくり休む人・・・いろいろおられるでしょう、正直言えばそうしたごく普通の年末年始がうらやましく思える時もありますね。

まあでもたとえば観光業界、飲食業界など、年末年始はふだんより忙しいお仕事の方もたくさんおられるわけですから、仕事納めがないのは和尚だけではありません。がんばってしっかりつとめを果たします。そもそも、和尚が毎日していることは「仕事」ではなく「修行」なので、そもそも仕事納めという言葉はなじまないですね。そして修行には終わりがないので「修行納め」も無いということになるわけです。

さて、毎年いつぐらいから大掃除を始めようか・・・と迷います。あまり早くはじめてもまた汚れるし、かといってあまり後に回すと間に合わなくなってしまいます。だったら毎年日を決めればいいだろ、と思うでしょうが、毎年12月の予定は違うし、その年に重点的にやるべき大掃除内容も変わってくるのでなかなか日を決めてもうまくいかないのです。

で、昨年は年末押し迫ってインフルエンザにかかってしまいとても苦労したため、今年は10月はじめに予防接種を済ませて対策は万全だったはずなのですが、なんと12月中旬に風邪をこじらせて肺炎になってしまいました。毎日40度の熱が1週間も続き、咳も止まらずインフルエンザよりつらかったですね。肺炎は3度目で、2度目から10年ぶりでしたが3度目ともなると経験上どう対処すれば良いかわかるのですが、そうはいっても年末に2週間近く身体が思うように動かなかったのはとてもつらいものがありました。肺のレントゲンと血液検査により、肺炎炎症反応の数値をみればだいたい確実に判断できるらしく、つい先日の診断ではまだもう少し完治には時間がかかるようです。まあ、安静にしているわけにはいかないので熱があってもいろいろとやるんですけども。

結局、大掃除、年賀状、会計処理などなど、すべきことが全部後回しになり、間に合うのか心配で精神的にもつらい年末でした。ブログ用の料理写真を撮る余裕はまったくありませんでした、ご勘弁ください。

お墓の年末掃除

まあ和尚として今年中にすべきことはなんとか終えました。

お墓の掃除を終えたのは昨日のこと。本来なら1週間前くらいに終えておくべきなのですが・・・まあそのおかげで?落ち葉もないきれいなお墓で年越しできるのでヨシとしましょう。

お墓の年末掃除

溜まった落ち葉をきれいに取り除いてお墓もすっきりしました

お墓の年末掃除

ところで年明け早々には真田氏を主題にしたNHK大河ドラマがはじまります。当地沼田市も真田氏には大変ゆかりがある豊かな歴史に支えられた土地柄で、市をあげて盛り上がっています。

真田丸ライトアップ

真田丸ライトアップ

真田丸ライトアップ

毎日のウオーキングコースに運動公園があるのですが、毎年クリスマス前から夜間ライトアップが楽しめます。今年は真田丸のデザインが主役です。蛇は運動公園周辺の温泉にゆかりがある大蛇ですね。キラキラと輝くライトアップ装飾を眺めていると癒されます。ただしとっても寒いので十分な厚着でお越しください。

ともかく今年もあと数時間で終わりです。

本年も大変お世話になりました。どうぞ明年もよろしくお願い申し上げます。

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