有道会関東大会のコーディネーター役_群馬県主催研修企画にて

11月5日、和尚さんがたくさん集まる研修会合があり、大役をなんとかつとめることができました。

有道会関東大会群馬県大会

パネルディスカッション開始直前、ステージ袖の待機場所にて南直哉老師、宮崎哲弥氏と記念スナップ

「有道会」という集まりがあります。曹洞宗の中で永平寺系の和尚さんが加盟し、両本山、特に永平寺を信仰の大元として護敬の念を忘れず、混迷する現代社会にあってこれからの曹洞宗をどのような方向性をもって運営していくかを皆で考えていくための会です。
全国を総じた本部が中央にあり、都道府県ごとに各県の有道会が組織され、さらにその中で「関東有道会」は関東の一都六県に山梨を加えた8都県で構成されています。
そして年に一度、8都県の有道会員が一同に会して大規模な研修が行われます。これは8都県が一年交替で持ち回りで主催し、今年は8年ぶりに群馬県有道会が担当する年でした。研修の内容は各県ごとに自由に決めることができ、それぞれ県の独自カラーが出てさまざまな企画が組まれます。

群馬県有道会では数年前から長時間かけて諸準備にとりかかり、昨年秋には研修の内容がある程度決まりました。それは仏教に造詣が深い文化人・評論家として有名な宮崎哲弥氏と、青森県恐山の院代、南直哉老師のお二人をお迎えし、さらに地元会員から一人コーディネーター役を選出して仏教諸問題について有意義なパネルディスカッションを行おう、というのです。

宮崎哲弥氏はテレビのコメンテーターとして有名ですので多くの方がご存じでしょう。実は趣味は仏教古書店めぐりと公言するほど仏教に詳しく、僧侶の研修で講師を良く務めているほどの学識ぶりです。
南直哉老師は永平寺で20年!修行され、多くの書籍を立て続けに刊行し、各地で講演にひっぱりだこの宗教界では超有名な方です。お二人は著書の中やテレビ番組、あるいは仏教専門書などで何度も対談をしておりますが、その内容のハイレベルなことったら。そう簡単に理解できるような内容ではありません。

そんなお二人の間に入るコーディネーター、まあ正直言って誰もが及び腰になりますよね。
もろもろあって私に白羽の矢が立ち、何度も遠慮したのですが会長はじめ諸役の方々の暖かいご指導により、誰かが務めるのであれば、まあせっかく皆が薦めて下さるのだから自分の修行だと思って引き受けたのが昨年の暮れごろです。
それから一年間・・・当日までの間日に日に、肩にのしかかる重圧が重く重く感じられていきました。胃が痛くて眠れない日もありましたし、お盆明けにはブログや精進料理どころではない日々が続きました。
まあもしヘマをしでかせば8年に一度の大会が台無しになりますし、両氏に失礼にあたるだけでなく各県から遠路きていただく参加者にも残念な時間を費やさせてしまい、なによりも地元の会員に大きな迷惑をかけてしまいます。

大会に向けた諸準備がバッチリ調っていくにつれ、「後はコーディネーターがうまくやれば大会は成功だな!」とみなが何気なくいうのを聞くたびに、「はあ~、ということは私の出来映え次第では台無しもありうるってことかあ」と、決して大げさでは無く、感じるプレッシャーはそれはもう大変な物がありました。自分でできることは全て準備して当日を迎えるしかありません。

会場は数百人入れる大広間のステージ上。まあ自分でできることは全て調えての登壇で、緊張などはありませんでしたが後は両巨頭の間でどう話の流れをとりもつか、こればかりはその場でなんとかするしかなく、うまいこといくかどうか最後まで心配でしたが両氏のご配慮とお気遣いのおかげでなんとか好評の中でパネルディスカッションを終えることができました。(内容については取り決めでネット上での公開は一切できませんが、大変充実した良い企画であったとの評価を各方面から頂戴したようです。あ、念のため申しますが私への評価では無く、企画運営した群馬県有道会への高評価ですのでその辺は自分がもっともよくわかっております)
ここに両氏をはじめ、関係者各位に対し深く感謝の意を申し上げます。本当にありがとうございました。

これから会報へのレポートなどたいへんな任務も残っていますが、なんとか無事一年越しの大役本番を終え、ようやく一安心しております。これからは肩の荷が軽くなった分、本業の?精進料理に力を注ぎたいと思います。

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