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馬鈴薯の南蛮炒め_平成30年8月盆のお供え精進料理膳

「南蛮」という調理名はもともと16世紀頃に日本に渡来したスペインやポルトガルなどの南蛮人が行っていた調理法を総じて呼んだもので、特定の料理というよりもそれまで日本になかった西洋文化の調理法全般を呼んでいました。それが次第に変遷し、スペインポルトガルからもたらされた胡椒などの香辛料を使う料理、ネギや肉を使う料理、唐辛子などの辛い食材を使う料理などを指すようになりました。 今回は馬鈴薯を使った2つの南蛮炒めバージョンを紹介します。一つは、香辛料ということでカレーパウダーを使います。もう一つは胡椒を使い、また唐辛子に類するシシトウガラシを使うことで南蛮炒めと称します。 馬鈴薯とカレーパウダーの相性はみなさんよくご存じでしょう。精進料理でカレーパウダーの使用の可否は意見が別れるところですが、カレー粉だと玉葱粉末や肉由来のエキス等、動物性食材が含まれる場合が多いので不可だと思いますがカレーパウダーは純粋にはスパイスの部類とみなすこともできるため、例外的に精進料理にもかなりの隠し球として使うことがあります。これだけ暑い夏、激減した食欲を刺激するためにもカレーの風味を利用してみるのも一案です。ただし多用しすぎると他の料理の繊細な味のバランスを壊してしまいます。パウダーは少なめに使うのがコツです。また厳格な精進料理にこだわるならばカレーパウダーを使わずにしょうゆと胡椒で炒めると良いでしょう。2バージョンとも紹介しますのでご確認下さい。なお多めに作って常備菜的に作り置きしておくこともなにかと忙しいお盆には適しています。 この時期の馬鈴薯は収穫されて間もないものが多いため、皮が柔らかいので無理に皮をむく必要はありません。たわしできれいにこすって泥や汚れをよく落とせば、皮のまま調理することができます。その方が野性味溢れる見た目となりますし、またせっかくの皮付近の濃い味を無駄にせず楽しめます