「 御征忌 」一覧

典座和尚の出張法話

県内某寺院から依頼を受け、説法を行いました。 ほとんどのお寺で、毎年日を決め、恒例法要が行われています。たとえばそのお寺を開いた御開山さまを追悼する法要であったり、お檀家さんのご先祖様を供養する合同供養祭だったり、願いごとを祈願する大般若祈祷会だったりと、その内容はさまざまですが、せっかくお檀家さんがお寺に集まるからということで、仏法に親しんだり、教義を理解したり、より良く生きるための力にして欲しいという主旨で法要の前や後に法話を聞いて頂くお寺がたくさんあります。 そういった大行事の際には、その寺の住職が自分で法話をすることはまず不可能です。なぜならば大勢のお檀家さんや、法要を手伝ってくれる和尚さん方が大勢くるため、その応対やら、お檀家さんの挨拶や相談、当日急に依頼される卒塔婆やお札の用意等々。ですから法話は他の寺の和尚さんに依頼する場合がほとんどです。 私も曹洞宗の布教師として、よく依頼を受けますが、近年、食に関するお檀家さんの意識も非常に高くなってきているためか、ありがたいことに出番が増えております。もちろん食に関する法話だけでなく、事前の調整により依頼主の要望により幅広いテーマでの法話を行います。 今回の法要は「施食会」亡き人々を幅広く供養する法要です。なぜ食を布施することが亡き人の供養になるのか、法要の主旨と、どんな心で参列し、焼香すべきか、また家庭ではその心をどう実践すれば良いかについてお話しさせていただきました。

さつまいもときざみ昆布のうま煮_平成三十年秋彼岸のお供え膳

 今日20日から秋彼岸が始まります。 これは私見ですが、お盆は故人が主役の行事ですが、春と秋のお彼岸は生きている私達が主役だと私は考えています。お彼岸というのは、単に亡き人やご先祖様のお墓参りをして、拝み、供養すれば良いというわけではなく、あくまでも生きている自分の修行の一環として、それらを行うことが大切です。さらにいえば、お墓参りだけすればお彼岸はオッケーということではなくて、お墓参りを通じて、命の尊さや人生の意義をよくよく考え、普段なかなか落ち着いてゆっくり考えることができない仏の道や教えに触れることが大事です。お彼岸の一週間のうちに是非仏法を学び、何かできることを実践する機会にしていただけると良いと思います。 難しいことはできないよ、と言う方はぜひ精進料理の教えを実践する意味で、お彼岸のお供え膳を作ってお仏壇にお供えしていただきたいと思います。当ブログでは本日から毎年恒例の秋彼岸のお供え精進料理膳を一品ずつ紹介していきます。 さつまいもときざみ昆布の旨煮の魅力と特徴 一品目は秋の味覚、さつまいもを甘しょっぱく煮たうま煮です。 きざみ昆布としめじを加えることで濃厚なうま味成分が出て、さつまいもの甘さを引き立てます。料亭や懐石弁当で見るような、上品な色あいに仕上げるよりも、砂糖としょうゆを濃い目に使って田舎風の素朴で家庭的な仕上がりを狙った方がお彼岸のお供えとしてはしっくりくると思います。 コツとしては、一点目に加熱する際には弱火で長時間で煮ます。火を強くすると確かに早く煮えますが、さつまいもの皮が剥がれてしまう危険性が高まります。面取りは皮はがれにほとんど影響しないので、田舎風なイメージに仕上げる点からも不要でしょう。弱火でじっくり煮て煮汁を減らすことが第一です。 二点目は、上白糖を大さじ2杯使うよりも、上白糖1杯、ザラメ砂糖1杯に分けた方がザラメ砂糖のコクを活かすことができます。無い場合は上白糖2杯でもかまいません。また甘味を抑えたい方は砂糖の総量を減らして下さい。